1980年、東ベルリン。 脱北者を装い、亡命を成功させた北の諜報員:イム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)は、激しい拷問にも耐え、韓国の国家安全企画部の一員となる。 偽造亡命を隠しながら、韓国側からの信頼を得るビョンホ。 一方、生まれながらにして南の潜伏スパイの運命を生きるしかないユン・スミ(コ・ソヨン)は、ラジオ局のDJとして、ビョンホに接触する機会をうかがっていた。。。
すっごい中途半端な映画で、すっごい残念(>_<) スパイ工作も中途半端。 2人の恋愛過程も中途半端。 「北からも南からも追われることになる」とか、うたってるくせに中途半端。
そもそも“二重”になった事が中途半端なのよぉ(キーッ)。 普通なら、これで面白みがグッと増すと思うのになぁ。
ドキドキハラハラが苦手な私でも、いくらなんでも、これは物足りないぞ。 スパイ映画から、この部分を奪ってしまったら、何が魅力なんだ? 肝心の工作活動だって、結局、漁船の事しかなかったし…。
主演の2人に映画の内容が追いついてないという印象。 2人の力量と映画が吊り合ってないんです…なんていうんだろ…例えて言うなら、“凄いスポーツカー乗ってるくせに運転の技術が車に追いついてないの逆”って感じ(むむ〜、余計に分かり難いか(苦笑))。 要するに、2人の熱演のわりに映画が大した事ないって事です。 せっかく、この2人が主演してるのに、なんかもったいなかった。
(以下↓ネタバレスクロール) 2人の、どちらかが死なずに終わる事は無いだろうと思ってたから、 ラストは、まぁ、予想がついた。
あの陽気な (以下↓ネタバレスクロール) オニイチャンと故障車が見えた瞬間、「うわぁ、これマズイよぉ。止まっちゃダメだって」と みんな思ったでしょう(笑)。
ノー残業dayで、早い時間にカイシャを追い出された相方と、珍しく2人で見て、そしてラストの解釈が分かれた。 私は南、彼は北。 「御覧になった方の想像にオマカセします」部分の1つだけど、どっちなんでしょう? 見た直後は、瞬間「南」と思ったけど、彼の解釈を聞いてると、段々「う〜む、北かも」と思い出した私ですが…(^_^;
全編を通して、私が1番凄いと思ったのは、冒頭の北朝鮮の軍事パレードシーンだったりする。
それと、いい加減、キャッチコピーやチラシの宣伝文句に『シュリ』と『JSA』を入れるのは、やめてもらいたい。 そう思いませんか?????
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6月の前半読書まとめ。
『ブレイブ・ストーリー上・下』(宮部みゆき 著)★★ 平和な生活を送っていた小5の亘の身に、突然、両親の離婚話しがわいてくる。 家を出た父と悲しむ母。 幽霊が出ると噂のビルから、“幻界”へ旅立ち、ワタルは強くたくましく成長していくストーリー。 上巻の前半半分は、凄く面白い。 相変わらず、宮部女史は人物描写が上手で、唸る。 ただ、この手の話が私が好みじゃないだけです…★★は、それが理由。
『第三の時効』(横山秀夫 著)★★★★ F県警捜査第一課が舞台。 強行犯捜査一係通称1班の朽木班長、2班の楠見班長、3班の村瀬班長、3人の班長達が解決していく事件をリンクさせた短編集。 横山氏、お得意の短編集でありながら1つの大きな作品であるようなストーリー。 4番目の「密室の抜け穴」が良かったかな。 しっかし、横山氏、本売れまくってますなぁ。 いやはや、やはりテレビドラマの力は大きいのか。
『邪魔』(奥田英朗 著)★★★★★ 高校生活がつまらなくて不良友達とオヤジ狩りを繰り返す:渡辺裕輔。 妻を交通事故で亡くした37才の警察官:九野薫。 会社員の及川茂則と平凡に暮らす主婦:及川恭子。 小さな放火事件をきっかけに、それぞれ3人が絡み合い進んでいくストーリー。 これは、面白い! 前作『最悪』を読んだ時、「セリフ回しがリアルだなぁ」と感じたけど、今作も同様。 特に、男性(中年の域に差し掛かった)のセリフが非常に上手い。 文字を読んでるのに、しゃべってる声が聞こえてくるような雰囲気。 警察官の久野のエピソードは切なくて泣けた。 そして、女は強いというか、したたかというか、底力を感じた。
「たまには新しい作家の本を読んでみたいなぁ」って思ってる方、奥田英朗氏オススメですよ!
♪BGM♪〜『クレ』by:クレモンティーヌ(本日購入) ≪≪ 昨日は観劇:ミュージカル『CHICAGO』
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