夜、まりなはいすで牛乳を飲んでいた。 その足元で、まりなままが新聞広告を読んでいた。 上からのぞいたまりなが、「あ、いちご!」「あ!みか〜ん!」とか 叫ぶので、ふと、思いつきで広告の写真を切り抜いてあげた。 と〜ってもよろこんで、とってもいい顔してくれて、まりなままも大満足。 今度は、まりなも切ってごらん、とはさみを渡してみた。 使っているはさみは、紙しか切れない(ほんとに?)というもの。 でも、ちゃんと金属でできているし、へたすれば子供の皮膚ぐらい切れて しまうんだろうなぁ。ちょっとこわいかなぁと思いつつ。 まりなは、まず、指を持ち手にいれることがわからない。 手を添えてあげて、まりなの指を穴にいれるが、今度はその手を開くことが できない。開いてあげても、今度は握ることができない。 ・・・ってことは、一つもできない! 握ってごらん、といっても、どうやって力をいれていいかわからないみたい。 何度も何度も、指をいれて、はい、握って、とやっていたら 徐々にコツをつかんだようで、気持ち良く切れるようになってきた。 まりなままが紙をもって、まりなは片手で、という状態だけど。 そのうち、手がつかれたのか、はさみをつかわずにびりびりやるほうが よくなったようで。
こうやって、ひとつひとつできるようになっていくのかなぁ。 それとも、手を出さずにできるようになる時期を待つものなのかな。
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洗濯物をたたみ終えて、いろんなところに片付けてる時。 リビングにいたまりなからは見えないところにいたら、 まりなが「ま〜ま〜!」と叫びながら探していた。 部屋から「はぁい!」と返事しながら片付けて、 さて、次、とリビングに向かうと、 まりながタオルをたたんだ束をもって、こちらへ向かってくるところだった。 腰から顔まで届きそうな束を、よいしょ、よいしょ。 洗濯物は、まりなにくずされることが多いので、 いつも食卓の上にたたむのだけれど、その上から上手にとれたんだなぁ。 しかも、今まりなままが何してるかわかってて、手伝おうとしてくれるんだと 思うと、大きくなったもんだとなんだか感動してしまった。 いやぁ、ママとってもうれしかったよ〜!ありがとうね〜! とほんとに心から思いっきりほめたら えへへ〜ってちょっと照れたように笑った。
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