Akira Jimbo's Diary DiaryINDEX|past|will
グレートギャツビーの訳者あとがきで村上さんが、不朽の名作は存在するが、不朽の名訳はあり得ないと書いていました。翻訳には賞味期限があるという意味です。なるほどなと思いました。考えてみれば翻訳というのは難しい作業です。英語ならではの表現、日本語ならではの表現があるわけですから、その微妙なニュアンスを別の言語で置き換えるのはほぼ不可能だと思われます。ロシアで人気の村上作品「かえるくん東京を救う」の英訳を見たら、かえるくんはただFROGと訳されていました。それしか訳しようがないのです。仕方ないとは思いますが、かえるくんの人格(かえる格)はその第一歩で既に変質してしまっているのです。
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