傷付かないで
 優しくて殘酷で、僕の事を思ひ遣つてると口で言ひながら、いつだつて僕を蔑ろにする知人がゐる。
 彼の自分勝手さに呆れながらも、いつも僕は我が身を思ひ返して何も言へなくなる。

 僕は本當に誰かの心を慮つてゐたのか。
 相手にすべきでない態度をとつてゐたと氣付いたのに、如何して直さずにゐたのか。
 何故、本當の意味では自己を省みなかつたのか。
2005年10月18日(火)
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