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■ 水無月
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■ 水無月
六月になりました。
聽きたくない聲が耳に入ってきます。
さうですね。また今年も六月がやってきましたね。御墓參りに行かねば。
だって皆六月に逝ってしまったのだから。父も祖母も大叔母も大叔父も。
今となっては最初に逝ったのかは誰なのか判らないけれど、逝ってしまった人達は皆一人ずつ自分に近しい人を連れて逝ってしまひました。
貴方さえ居てくれたらやっていけたのに。
墓石に一言二言呟き手巾を目に押し當てる戚等を見るのは未だ耐えられませぬ。
だけど今年は水無月から逃げられ無い。
聽きたくない聲が耳に入ってきます。
さうですね。また今年も六月がやってきましたね。御墓參りに行かねば。
だって皆六月に逝ってしまったのだから。父も祖母も大叔母も大叔父も。
今となっては最初に逝ったのかは誰なのか判らないけれど、逝ってしまった人達は皆一人ずつ自分に近しい人を連れて逝ってしまひました。
貴方さえ居てくれたらやっていけたのに。
墓石に一言二言呟き手巾を目に押し當てる戚等を見るのは未だ耐えられませぬ。
だけど今年は水無月から逃げられ無い。
2004年06月01日(火)