数限りなく少ない友人の中の一人、とあるネッ友が 予告もなく東京にやって来たので急遽オフ会となった。
ネッ友。 もうここ数年ネット上でも会っていない。 よくよく思い出せばネッ友ではなく高校の同級生だった。
「あなた の うしろ に いるの」とメールが来ていた。 電話をかけたら留守電だった。
僕にはちょっとした野暮用があった。 それが済んだ頃電話がかかってきた。
野暮用の間に来ていたメールを見る限り 1時間半も待たせてしまったようだ。 野暮用中は圏外だったので電話の後にまとめて届いた。
しかしそのあと僕はバイトだったのでさらに2時間半待たせた。 そして久々の再開。3〜4年ぶりくらいか。 幾分落ち着いて見えたが、見せ掛けだった。
さあ飯を食おうということで1時間くらい歩いた。 飯を食う前に1時間歩けという条例はないがそういうことになった。
時間が時間な上に、神保町のほうに歩いてきたのでほぼ何もなかった。 しかし小路を入ると賑わっている餃子屋があったので、そこに入った。
餃子ばかり5皿食ったあと、僕の家に向かった。 彼は随分遠くからやって来ていたので、もう帰る手段はなかった。
家に泊まってもらうことになったが、その前にカラオケボックスに入った。 2時間半以上歌うならナイトパックのほうがお得ですよというので5時まで歌った。
アニソン縛りの5時間が終わり、僕の家にあがってもらった。 彼は15時からバイトだからそれに間に合うように帰らないと、という。
電車と新幹線の時間を調べたところ家を7時過ぎに出れば間に合うようだった。 泊まりというよりむしろ休憩となった。それもたったの2時間。
皮肉なことにうちの近所はラブホテルだらけだった。 よく考えるとなんの皮肉にもなっていなかった。
そして僕のネッ友は地元に帰って行った。 これでよかったのだろうか。 タフな彼に拍手を送りたい。
次いつ会えるんだろうか。 こちらから遊びに行こうかな。
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