ブルーカラーの労働日記

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2003年05月30日(金) 死んでしまえばいいさ

世の中にはポジティブな人もいるもんで、
特にブサイクな女子高生なんかはその筆頭にあげられる。
ブサイクなくせに一人前にカワイイ(っぽい)メイク等して
足が太いくせに公然猥褻同然の短いスカートを穿き
我が物顔で渋谷あたりを闊歩する姿を見るにつけ、
彼女らに対し尊敬の念、さらには憧憬をも抱かされてしまう。
女性に生まれればよかった。
そうすれば幾分不細工でも人並みに恋人とかできたかもしれない。

…今日は大喜にラーメンを食べに行った。
店の前に20人くらい並んでいたと思う。
暇だったので手当たり次第メールしていた。
そこである人に送ったメールの中に
「前にいるカップルの男の方がキモい。東大生ぽいが。」
という一文があった。
それに対する返答は
「東大生なんてみんなキモいよ。」
というものであった。
わかってます。いや充分承知してます。
その返答が意味するところは
「お前だってキモいよ。自分だけが特別みたいな感じで
 他の東大生批判したって所詮は東大生なんだろ。」
みたいな。
そこで自分は他の東大生を弁護したかった。
確かに俺はキモいが他の東大生も全員キモいのかというとそれは違うと言いたかった。それは偏見なのだと。
しかしそんな気力は湧いてこなかった。
こともあろうか湯島のラーメン屋の前で、
自分の(無意識の)思い上がりは不意に殺されたのである。
そこで自分はその絶望感を相手に伝え、
せめて反省してもらえばあるいは少しは救われるかも知れないと思った。

その手段として送ったメールは次のようなものである。
「そうだね、いやもっともだ。
 キモい俺なんて死んでしまえばいいさ。ハァ」
ハァ。芸がない。語彙がない。度胸がない。
最後の力を振り絞ってもこれだけの抵抗しかできない自分に不甲斐なさを感じながら、それでも少し期待してしまっていた自分を今省みると、愚かしいと言う他ない。それならばそこでメールを終わらせてしまえばよかったのだ。とどめを刺される前に逃げ出せばよかった。

「いやーまぁギリギリ死ななくていいんじゃない?」
なんと救われない返答だろう。
俺が本気で憂鬱だということを知っての狼藉か。
わかってます。いや充分承知してます。
自分が死にかけだってことは。
中央線のホームに飛び込もうとして固く目をつむったけれど
瞼ごしに網膜に映るヘッドライトに足がすくんでへたり込み
他の乗客に起こされながら酔ったふりをしてきまりが悪そうに笑う。
自分の日常は全くそんなものだということは承知しているつもりだ。

きりの良いところまで自分を貶めた後には怒りが込み上げてきた。
しかし自分ももう今年で21、
そんなことで怒り散らしたのでは(しかもメールで)
自分は頭がおかしいですよ、と言っているようなもの。
そこからは話を変え、店内に入って食事をし、帰路についた。
ラーメンは美味かった。餃子も美味かった。
それがせめてもの救いだ。
しかし運悪く隣に座った気持ちの悪い男に始終いらいらしていた。
お前のせいで俺はこんなに辛い思いをしているのだ、と。

自分はまったくネガティブだ。
女々しい。
他者に於いては、男女限らず女々しい人が好きだ。
しかしそのアンチテーゼのように、女々しい自分は嫌いだ。
性格のほとんどが女々しく彩られている自分は大嫌いだ。
そして、なんでもないような出来事を仰山に日記の中で盛り上げて
取り上げる自分が一番嫌いなのです。
いっぱい書けてよかった。


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