知らんけど

2003年06月17日(火) 阪神強し

甲子園にタイガース戦を観に行きました。結果は、阪神のさよなら勝ち。今年の阪神はやはりこれまでとは違いますね。観客も大騒ぎでした。

野球は大好きなのですが、応援の仕方を観る度に、面白い国民性だなって感じる事があります。みんなが一丸となってチームを応援するのは楽しいことですが、ふとそこに個々人の寂しさを感じたりするのです。と言うと、野球ファンの方に怒られそうですが、私自身も一野球ファンとして敢えて言ってみます。野球を通して日本人の国民性を探るみたいな。

昔、オーストラリアに住んでいた時に、ある友達がエホバの証人の信者でした。ある時、エホバの証人の大会があるから一緒に来ないか?と誘われました。宗教に興味を持った時期もあった私は、エホバの証人という宗教がどのような宗教かは理解していましたし、誘ってくれた人もかわいい女性の友達だったということもあり、一つ返事でその大会に行ったことがあります。そこはラグビーの試合が行われる大きなスタジアムでした。そして、そこで集まった人々が一斉に旧約聖書を開き一斉に音読し始めました。音読が一通り終わると、今度は歌を歌います。約四万人の信者が一斉に同じことをするのです。

その誘ってくれた女性が、その合間に私に囁きました。「これだけの人が同じことを信じて、同じことをしてるってすごいと思わない?」と。言われた私は鳥肌が立っていた事を思い出します。これだけの人が同じことを信じ、同じことをしているということをすごいと思う彼女に対して鳥肌が立ちました。なぜなら、私はそれが「怖え〜。なんだこれ?」と思ったことだったからです。宗教とはこういうものなのか。と妙に納得した思い出があります。

甲子園で野球を観ていると、そのときを思い出すのです。宗教が人々に生きる目的や意味を与えているのと同じように、阪神ファンも阪神という野球チームから何かを求めているのではないかと思ってしまいます。そういう不思議な空間なのです。

さあ、阪神に神は宿るのか?これからの残りのシーズン楽しみですね。


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