【アルバム】犬は吠えるがキャラバンは進む/小沢健二 - 2005年03月23日(水) フリッパーズの解散後、ヤキモキしながらソロ活動開始を待って いたことを差し引いても、最初に聴いた時には相当感動した 記憶があります。 何度も推敲されたような、それでいてサラッと書き流したような、 どちらともつかないけれど当時の彼の胸のうちを濃く投影している 歌詞には胸を突かれたし、理論武装を放棄して生々しく歌いはじめた 姿には驚き、後に惹かれずにはいられなかったし、様々なお気に入り 曲の要素を少しずつ引用したメロディにはニヤリとさせられたものでした。 とにかく何度聴いても消耗しない、あおくまっさらな強さみたいな ものが全体にピシッと貫かれていて、それが今でも聴くたびに毎回 何かを感じることができる理由だと思います。 『天使たちのシーン』が高く評価されているけど、私としては断然 『ローラースケートパーク』を推したい! 彼の内側へ内側へと向かっていたアルバム全体の流れが、最後のこの曲で 突如鮮やかな情景描写とともに明るい色彩をまとって"パーン!"と外に 飛び出していく感じが、いつ聴いても爽快な気分にさせてくれて大好き。 次に来る『LIFE』=アドレナリン大放出ハッピーアワーへの序曲 だとは知らなくても、自動的に気分がうきうきしてニッコリ笑いながら 口ずさんでしまうことうけあいです。 -
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