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そんなに泣かなくていいんだ - 2001年06月10日(日) ダイエット合宿中なので、朝は低カロリー玄米リゾットとヨーグルト、それに 野菜ジュース。あらま、健康的。 ふたりでゆるりゆるりと支度してから、亀戸にある城東高校までムー太郎の 高校のバスケの試合を見に行く。 午前中の試合に勝てば、午後からもう1試合。是非2試合見たいものだ。 でも、今日はレギュラーのサトウくんとカワベくんが足をいためているとかで、 厳しい展開になりそう。 1試合目は対・都立雪谷高校。儚げな校名だけど、プレイぶりは結構ラフで強い。 前半ずっと負け気味に進んでいたんだけど、何と途中から出てきたムー太郎の 3ポイントが決まり、逆転。びっくりするくらいクイックリリースだったので 落ちたかと思ったらシュパッと決まって、すごいかっこいいシュートだった。 少しだけリードして折り返したとはいえ、後半が始まってもしばらくはハラハラ する試合展開。でも、速攻が決まるようになり、シューターのカワベくんに当り が出だしてからはだいぶ楽に観戦できるようになり、最後には勝利。 ほんと良かった! この大会で負けたら3年生は即引退だから、1回戦からのひと試合ひと試合を とても強い「勝って欲しい」という思いをもって見ている。 サトウくんは、よっぽど足の具合が悪いのか、この試合には結局1秒も出てこ なかった。きっと出たかっただろうな。 午後の試合まで時間があるので、亀戸駅前にあるショッピングセンターでたこ焼 のお昼ご飯を食べてから奥ちゃんとブラブラお店巡り。 昨日比較的涼しかったので、うっかり着替えに長袖のトレーナーを持ってきて しまった私は、暑くて仕方ない。放っておけばのぼせそうな勢いに付きTシャツ を物色。 どれにするか迷ったけど、広々とした『キムラヤ』でSAINT JAMESの 赤いボーダー半袖Tシャツを購入し、試着室を借りて早速着替えた。 これで次の試合は思い切り応援できるわ(といっても、騒いだらムー太郎が恥ず かしいだろうから、みんなに合わせて手拍子するだけで大人しく見てるんだけど)。 次の試合は、強豪の駒澤高校。さすが強豪、大きい子ばっかりぞろぞろいる。 みんなここには負けてしまうかも知れないことは良く分かっているので、自然に 気持ちが高ぶる。何とか、何とかいい試合になりますように。 もちろん、最初から負け試合をするつもりなんてない。 ついに、さっきは休んでいたサトウくんも出てきた。 粋なことするな、ニッタ先生も。さっきは休ませてあげたのね。 試合の最初のジャンプボールにいつもかける掛け声「ここで負けたら男がすたる! ミハラ(パパパン)!ヒロキ(パパパン)!」。 これをまだ何回も聞いていたくて、胸がつまるよう。勝ってほしい。 今までずっとスタメンとしてがんばってきた5人がせっかく揃ったんだし。 前半、一昨日まで松葉杖をついていたというサトウくんだけど、信じられない くらいシュートが入る。もともとミドルレンジのシュートは得意だったとはいえ、 集中力がすばらしいんだろう。ほんとに、大活躍。 それに、やっぱりいつも組んでいる5人がうまく機能した時は強い! さっきの試合でモタついていたのが嘘みたいに、あの駒澤相手にすごいシーソー ゲーム。 そして、前半が終わったところでは、誰も予想していなかったスコアの41対40。 余りにもいい試合! もしかしたら、とドキドキしながらハーフタイムを過ごす。 でも! 後半の立ち上がり、立て続けに同じような速攻を出されて、あっという間に点差 が開く。その後何とか差をつめようとがんばるけど、それ以上開きはしないものの、 どうしてもつめることもできなくて、10数点差で負けてしまった。 これでほんとに、おしまい。 ああ、終わってしまったぁ、と大事なものを失った時のような虚脱感でいっぱい になっていると、選手達が整列して父兄席に挨拶に来てくれた。 3年生は、みんな人目もはばからず泣いている。 泣くことがイコール純粋であることだとは思わないし、流れているのは色々な 思いで混沌とした清々しいばかりではない涙なのかも知れないけど、でもこう してどうしても溢れてきてしまう何かに素直に反応しているこの子たちは、何だか とてもいいなぁ、と思う。 とても素晴らしい試合だった。 つながれるパスの全てに、今まで何度となく一緒に失敗したり喜んだりしてきた 光景が、その中で育ってきたお互いへの思いが感じられるような、とても素晴 らしい試合だった。 だから少し泣いたらあとは笑ってくれたらいいな、と思う。 そう、そんなに泣かなくていいんだ。 <君の泪はいつか・・・> -
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