『ライオンの飼い方』

とある用で書店へ足を運んだのに、
目的の書架を目前にして足が止まってしまう。

「ライオンの飼い方」

教本だ。
ライオン飼育のHOWTO本だ。
カバーは実に真摯な態度でライオンの飼育法を教えていそうな雰囲気。
思わず手に取りしげしげと眺める。
昔、ゴールデンレトリバーの飼い方という本を買ったが
まさに作りが同じ。

「ライオンは寂しがり屋です。
夜はあなたのベットに潜り込み、
その寝顔の可愛らしさに、
思わず抱きしめてしまうことでしょう」

そうか。きっとライオンは早起きで
早く起きてよぉと撫でられるんだろうな。

「注意:メスのライオンは抱っこが大好きです
油断していると後ろからマウンティングされる形になり、
骨折する怖れがあるので注意が必要です」

うん、捨てライオン拾ったら気をつける。

他にもぞうやキリンやラッコやコアラなどの飼育方法、
値段などの記載もあり、中でも特に目を引いたのは

ペンギンの飼育法。

私は生粋のペンギン好きであり、
水族館ゆく度に
いつかペンギン飼うぞと
しかも密かにペンギン野望計画と名付けて
ペンギン的な酒池肉林を夢見ているのだ。

しかし、南極産のペンギンは暑いところが苦手らしく、
クーラー代がバカにならないらしい。
うちにはクーラーがないので
南極産は買えないかもしれない。
でも、ペンギンは滑り台が好きなようだから
こっちは出来るだけ用意してあげよう。

う、めっちゃ楽しみになってきた。

この本はオススメ。
あれこれ夢想しているうちに
きっと疲れた精神も癒されるだろう。

さ、ペンギン酒池肉林のためにも
明日も頑張ろう

 


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