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2006年08月05日(土) 堕落する円盤

 最近、ブログやmixiなどが普及したおかげで「今までまとまった文章を書いたことのない人の文章」を読む機会が増えて、すごいなあと思うわけです。考えてみれば今まで、人の目にふれる文章というのは当然のことながら「人の目にふれる文章を書く人」が書いたものだったわけで、それをスタンダードとして読む癖がついているのであった。ギリギリでガリ版や青焼きの時代を知っている世代としては、活字で表示されている文章というのは無条件でそのスタンダードに則っているものと思ってしまう。

 重ねて、パソコンおよびDTPの進化によってプロの校正者の目を通さずに出版・アップロードされるケースが普通になってきて、対価を支払って読む文章でさえかなりなことになってきている。ひとことでいわせてもらうなら「バカみたいな文章」「バカみたいな誤植」だらけなのだ。だからといって私は別にこの状況を憂えているわけでもなく、まあとりあえず面白がっているだけなのだけれど。

 ところでgoo映画のサイトは、かなり詳細な情報を得られるので愛用している。今日の夜中に何だか面白そうな映画を放送するなあと思ったので、ちょっと調べてみたのだった。タイトルからして私が好きそうな映画だから、もしかしたら観たことがあるかもしれない。あらすじをよく読んでみる。最初の「研究をやっていた」で少々ひっかかりを感じながら読み進める。……。理解できないこともない、誤字もない。しかし。なんだこの違和感は。細かい用法の間違いがたくさんあるような気がするのだが、それは置いておくとしても、だ。全体を一気に読んだらクラクラした。真似の出来ない文体だと思った。今日は昼寝をして、夜中の3時20分からこの映画を観てみようと思う。円盤が堕落するのを見たい。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD4914/story.html


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