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2006年04月15日(土) freshman-engine

 かねがね疑問ではあったのだ。たとえばオフ会の集合場所などにおいて、人はなにゆえ円陣を組むのであろうかと。少し早めに着いて「あーどもども、おひさしぶりですねえ」などと挨拶をかわし、待ってる間にちょっとその辺の売店や旅行パンフレットなど眺めたりしていて、ふと振り返るとそこには円陣が組まれている。というのがよくあるパターンである。改札口であろうと、路上であろうと。

 そんなことを思い出したのは、電車で見かけたフレッシュマン軍団が車内で円陣を組んでいたからである。研修を受けるために上京しているらしく、全員が大きなキャリーケースを携え、7、8人が乗降口正面にどーんと円陣を組んで声高に会社の話をしている。会社の話とはいってもその殆どは「社章はどのタイミングでつけたらいいのか」など特に話し合う必要もないようなことであったが。とりあえずとっても邪魔。円陣だから中心はぽっかりと空いているのだけれど、さすがに他の乗客がそこに入っていくわけにもいかず、混み合った車内でそこだけがなんだか台風の目のようであった。

 何人かで集まって、皆が顔見知りではあるけれども、まだお互いにすごくよく知っている間柄ではない時に円陣が組まれるように思う。それぞれの顔を同時に見渡せるというのは、グループとしての人間関係でバランス的に安心だということなのかな。私はといえば、もともとたくさんの人といっぺんに対峙する能力がないので、何人いようが目の前の一人か二人の人としか相対していなかったりする。だからたとえ円陣を組んでいたとしても、目線は円陣の中心から90度外れ、真横を向いて隣の人と話していたりするのだ。たいていの場合は円陣の外で勝手にふらふらしている。ごめんよ団体行動できなくて。

 そんなことを山手線車内で考えながら、freshman-engineってちょっとかっこいい、オルタナ系のバンド名にぴったりかも。などとにやにやしていた。




 追記:最初、fleshman って間違えて書いてた。肉男って。いやバンド名にはその方がいいかもしれんが。昔のスターリンみたいに臓物投げたりしそうだな。


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