Diary?
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2006年03月22日(水) もしかしてコレだったのか

 花粉症の人には辛い季節であるようだ。今年は楽だとの噂も聞くが、どうなんだろうか。私はといえば今年もめでたく症状は皆無。子供の頃から20代まで、毎年毎年苦しめられた春先のアレルギーが嘘のようだ。いくらなんでも花粉症が治るというのは考えにくいので、花粉じゃなかったのだろうとは思うのだが、そうするとあれは何だったのか、そしてけろりと治ってしまったのは何故なのかという謎が残る。この季節にはアレルギーの遠い記憶がふと頭をよぎり、子供の頃に春先に身近にあって、今はないものって何だろうと考えることがある。たぶんそれが私のアレルゲンなのだ。

 そんな折り、紀伊国屋書店のサイトを見ていたらこんな本にであった。

 黄砂―その謎を追う

 この本を見た瞬間、仕事中だったのだけれど思わず「あっ」と声が出た。黄砂かぁ。あったなそういえば。東京では見ないので忘れていたよ。育ったのが近畿地方、しかも日本海側となれば、空が黄砂で薄黄色く煙るのは春先の風物詩であった。しかもだ。気象庁の観測によれば、1977年の前後数年、日本への黄砂飛来がひとつのピークをなしている。ああ、私のアレルギーもその頃から全盛期を迎えていたよ。学術的に正しいのかどうかはわからないが、限りなく怪しい。なんてこったい。もしかしたら私はタクラマカン砂漠やゴビ砂漠のおかげで涙と鼻水を垂れ流し、くしゃみ連発していたのか。何という地球規模なアレルギーだ。


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