Diary?
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2005年11月18日(金) 配置

 配置薬というシステムは、とても合理的だと思う。いわゆる「置き薬」。薬箱に薬を揃えておいて、定期的にメンテナンスと集金にやってくる。使った分だけ支払う。

 しかし一人暮らしで置き薬を利用しているのは珍しいことのようだ。私の場合は、15年ほど前に突然営業マンが「置き薬しませんか」と訪ねてきた。一人だし、ほとんど薬は飲まないですよ、と断ろうと思ったがそれでもいいと言うので置くことにした。きっとノルマとかそういうのだったのだろう。

 考えてみると一人暮らしだからこそ置き薬が有り難いともいえる。夜中に急に熱を出して動けなくなったとして、とりあえずの解熱剤があるのとないのとでは大違いだ。実際使うかどうかはともかく、気分的に安心なのだ。

 そんなことで、何度引越しをしてもそのたびに連絡をして続けている。しかし予想外だったことは、この15年間で私はやたらと健康になってしまったのだ。扁桃腺も腫れない、風邪もめったにひかない、頭も胃も痛くならない、虫歯は無い。ほんとに全く薬を飲まなくなってしまって、営業の人が来ても交換だけしてもらって支払いがゼロだったりする。なんだか申し訳ないので、時々ドリンク剤だとかりんご酢飲料だとかを買ってみたり。でもやめるきっかけもないし。どうしたもんか。



 ……あれ?

 いかん、配置薬の話をしたかったのではなかった。昨夜、珈琲会で新宿の「ハイチ」に行ったのだ。給食の味のするチキンクリームスープと、ラム酒たっぷりのコーヒーで幸せだった。都内のあちこちのハイチに行ったけれど、行くたびにドライカレーを食べていたらさすがに飽きてきて、最近は他のメニューをいろいろと試すようになってきた。

 珈琲会の後、私の誕生日イブということでベルギービールの店でお祝いをしてもらう。ムール貝とフリッツで甘酸っぱいビール。幸せ倍増。ランビックの「リンデマン ファロ」というのを初めて飲んだ。思ったより甘くなくてよかった。瓶が黒くてかっこいい。

 昨夜お祝いをしてもらったし、明日は友達がプレゼントを買ってくれるというので、誕生日当日の今日は普通に過ごす。一応ケーキは買ってきたのでデザートに食べよう。明日もケーキ食べるんだけど。ふだん甘いものを食べないけれど、年に二度、誕生日とクリスマスだけは能動的にケーキを食べる。それはもう土用の鰻とか冬至の南瓜と同じ扱いなのだった。


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