Diary?
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錦糸町のすみだトリフォニーホールというところで、「京極噺」を観てきました。すべて京極夏彦氏の原作で、神田山陽の講談、春風亭小朝の落語、そして茂山家の狂言が楽しめる、お得なイベントでした。 私のお目当ては、やはり茂山家。いや笑った笑った。死神のキャラクターが、リリパットの時の中島らもそっくり。今思うとリリパットアーミーって、中華活劇と狂言が融合していたような気がする。茂山家の伝説の「唐相撲」を見に行ったことがあるのだけど、あれなんてほんとらもさんやわかぎえふさんが混じってても違和感ないような感じだものね。
神田山陽さんは教育テレビの「にほんごであそぼ」でしか見たことがなかったので、首から机をぶら下げて出てくるのかと思ったけどそんなわけはないな。講談にまつわる話が珍しくて面白かった。講談師は全国で47人しかいないんだって。ちょっと本物の講談が聴いてみたくなったけど、どこに行けばいいんだろう。たぶん浅草とか上野に行けば定席があるのかな。調べてみよう。
神田山陽さんの講談と、春風亭小朝さんの落語を聴いて思ったこと。どちらもすごく面白いし流石は一流だなあと感心するけれど、やっぱり私は茂山家の狂言にいちばん笑いのツボを押される。それはたぶん「スピード」なのかなと思う。ホールがクラシック音楽用でエコーがかかりすぎるっていうのも原因かもしれないけど、山陽さんと小朝さんは江戸言葉だし猛スピードだしで、私にとっては聞き取るだけで必死だった。やはり茂山家ののんびりした「ほっといてくれぇ〜」って方が、速度として馴染める。東京に20年暮らしててもそうなのね。
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