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2005年06月16日(木) ワインのようなビール

 新宿でベルギービールの会。シメイやヒューガルデンといったオーソドックスな銘柄から、フランボワーズ系の健康酢飲料のような味のもの、漢方薬の香りのするもの、ラベルにピンクの象が描かれ幻覚を見るというもの、などを堪能する。そして大量のムール貝とフリッツ(フライドポテト)。ムール貝は巨大でぷっくりしていて、いくらでも食べられる。フライドポテトはベルギーが発祥の地だそうである。…って威張るほどの料理でもないような気がするが。芋を調理しようとするとき、まあ大体煮るか蒸すか揚げるかだろうし。とはいうものの、さすがに揚げたてのそれは大変旨い。ファストフードとは比べ物にならない。比べちゃ失礼か。

 珍しいビールと美味しい料理でみなすっかりいい気分、延々とくだらない話をする。くだらない話なのでよく憶えていないが、ビールのラベルに描かれたピンクの象と、西荻商店街のアーケードに何故か吊るされているハリボテのピンクの象について盛り上がっていたような気がする。

 ベルギーは葡萄を栽培できる北限を越えているらしくて、ワインがない。そのためか、ビールの作られ方や楽しみ方がまるでワインのようなのだ。小さな醸造所がたくさんあって、それぞれに全く味が違い、ラベルに意匠をこらし、専用のグラスで飲む。ハマると奥の深い世界だ。初めてベルギービールを飲んだのはたぶん10年くらい前で、下高井戸に住んでいた頃に行っていた店にあった。引っ越してからは近所のスーパーに何種類か置いてあるので時々買って飲んだりしている。

 最近は年齢のせいか、ビールもラガーをごくごく飲むって感じじゃなくなってきて、イギリスのエールの魅力に取り憑かれたりしている。ベルギービールもここにきてすごくしっくり来るように思えてきた。大人のビールっていうか。私はワインが、特に赤ワインが体に合わなくて残念なのだけど、ワインが好きな人はきっとこういうハマり方をするんだろうなと思う。

  そういえばベルギーとフランスとドイツの位置関係がよくわからないので世界地図で見てみる。なるほどー。ドイツってけっこう南の方までドイツなのね。だからワインが出来るのか。


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