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パルコミュージアムで「ビックリハウス祭 ビックリハウス住宅展示場」を見る。
実物が何冊か置いてあって自由に読めるようになっていた。さすがに初期のタウン誌のような同人誌のような趣のは知らなかったけれど、80年代あたりのは懐かしかった。そういえば当時は投稿者の名前に、住所まで載ってたんだなあ。他の雑誌でもそうだったような気がする。
展示は、決められた規格の段ボール製の小さな家を素材として、ビックリハウスに関わったいろんな人が作品を作っていた。印象に残ったのはコスチュームアーティストのひびのこづえさんの作品と、建築家のみかんぐみの作品。どちらも、どう見てもひびのこづえ、いかにもみかんぐみ、っていうところに感心した。もう何を素材にしようが関係ないんだなと。
しかし自分がそのまっただ中で経験したことが、歴史になっていくのは妙な気分だ。
「マーケティング」とか「潜在需要が」とか、そういったこととは全く無関係に、ただ面白いから、好きだからっていうイキオイで作ったようなモノが好きだ。プロレタリアートレストランが好きなのも根っこは似てる。路地裏から自然発生したようなモノが好き。
でもそれを時代の空気だとか何だとか理屈をつけて、後から歴史にしてしまうのはどうかなと思う。私はパンク第一世代なのだけど、これも大仰な伝説になりつつあって戸惑う。当時のパンクシーンのことを、私の個人的経験として書いておこうと思いながらなかなか書けないのはそのせいもある。あの頃は良かったっていうスタンスで書いてる人が多くて。
所詮はビックリハウス、所詮はパンクだぞ。そんなもんを大層に語るなよと私は言いたい。
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