太閤記 サルと呼ばれた男、普通に楽しく見ました。 たぶん、本格時代劇を見るぞ!と思って臨まなかったからじゃないでしょうか。 それに、演出が鈴木雅之さんだと知っていたからかも。 それから、クサナギツヨシのパブリックイメージとダブルミリオンの相乗効果を狙った企画モノだって 心積もりがあったから、とまで言ってしまうと、クサナギさん始めスタッフ・キャストの皆さんに失礼でしょうか。 今までにない時代劇を作ろうとか、現代へのメッセージをこめようとか、 製作者側がもしもそんなことを本気で思っていたとしたら、ちょっと企画が浅かったんじゃないですか?と思うし、 これが大河ドラマだったらムッとするところですが (大河好きの私が許せないのは、 中途半端に時代がかった言い回しを混ぜた現代語遣いと、トレンディドラマみたいなキャスティング)、 今回は時代劇の形を借りたファンタジー、青春グラフィティみたいなものだったわけで、 史実考証めちゃくちゃなのも、そう思えば目くじらを立てるほどのものでもなかったかと。
だったら、いっそ架空の人物でやればよかったんじゃないの?とも仰るむきもあるかもしれませんが、 それじゃぁ、水戸黄門も暴れん坊将軍も楽しめない世の中になっちゃいますわなぁ。 って、飛躍し過ぎ?確かに、秀吉じゃ、あまりにビッグネーム過ぎたってのはあるかもしれません。ふむ。 私も、お市の方と娘たちに刃を向ける秀吉の目に、おぉ!と心打たれつつも、 この女の子の一人に手ぇつけちゃうくせにー、ひでよしー、このエロおやじー!と思ってしまったし、 チョビ髭生やした太閤様に「私は変わってしまったかな?」と聞かれたら、これから変わりまくりでしょー!と つっこみたくなってしまったしなぁ。むむー。
それでも、とりあえず私は普通に楽しく見ました。鈴木さん独特のカット割りもなかなか面白かったし、 独立した物語としては爽やかな後味の良い作品だったと思います。 藤木くんの信長はくりくりした目とチョビ髭が少女漫画に出てくるおじさんみたいだったけど、 あのアンバランスさが面白いと云えば面白いし。りえちゃんは美しかったし。風間くんは若いのに芸達者だし。 "主演・草なぎ剛"のSPドラマでこんな沢山の衣裳やエキストラを使って貰えるようになったんだなぁ、 クサナギさんは、以前にも増していろんな表情を気持ちを引き出しの中に貯金してたんだな、とも。 台詞回しも、昔に比べたら随分落ち着きましたよねぇ。苦手な名前のとこは負けそうになってたけど(笑)。 ビジュアル的にも大満足です。電波状態最悪で、時々表情がハッキリ見えなかったのが残念ですが。 今回、所作のいろはも学べたことだし、時代劇にはまた是非挑戦していただきたいものです。
その日の午後に放映された完全密着「太閤記」は、 5万円のジャージや、俳優会館の中や、弱々しい「えいっ」を見ることができて、なかなか楽しく。 インタビューを受けてる時の、青い着物に埋もれてるクサナギさんがお人形のようで美しかったです。
でもって、めちゃ×2イケてる!SP。 ばかっ!も、夜露死苦!も、予習草履を胸元で確認する俯き顔も、鬘が取れたベートーベンのトンチも、 順番が回ってくる間の真剣な顔の「ぶんぶん」も、土俵に上がる時の諦め顔と歩の進め方も、 関取團に足を持って振り回されてキレイに円を描く体も、マル秘写真の「うひゅひゅひゅひゅ」も、 自由を奪われて無理矢理の『花』振り付けで「いやだーっ」のジタバタも、いちいちツボでした。 でもって、どういうわけだか、ちょんまげのオデコに手をやるクサナギさんにうっとりです。 そう云えば、Wink upの「そりました…」写真にも、妙にココロひかれたんだよなぁ。 いいなぁ、月代。うっとり。
あーあ、ちょっとだけ書こうと思ったのに、長々と… 大掃除は半分だけしか終わってないし (しかも、大掃除というより、普段の掃除レベル)、 やっとプリントアウトした年賀状には、今夜中に一筆入れなきゃいけないのに、 まーたこうやって逃避するんだから。 というわけで、年賀状書きに戻ります。シャラバイ!
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