やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2001年11月22日(木) 焼くや藻塩の


今週は、まったくもって不摂生続きで(ゆうべはワインで記憶トビトビだし)、お肌は極限状態です。
昼間、久しぶりにお会いした先輩の前で元気に話をしたつもりだったのに、
家に帰ったら「ちょっと疲れてる?お肌がちょっと…」ってメールが入ってた。バレバレっすね。
そんな最中ではありますが、宮部みゆきさんの新作『ドリームバスター』を読み終わりました。
宮部さんって、粋な少年を描かせたら敵無しって感じですよねぇ。
本作は、見た目は「近未来SF映画に出演してるジャニーズ・ジュニア」みたいだけど、
重い荷物を抱えつつも、すっくと立って生きる男の子が魅力的なSFモノ。
SFが苦手な人でも違和感なく読めるんじゃないかしらん。シリーズになるようなので楽しみです。

さて、つよぽんな日の木曜日。
『どっちの料理ショー』のクサナギさんは目がくぼんじゃって、お疲れなのね。
でも、なんですか? そのー、微妙な疲れ加減が醸し出す色気ってあるのよねぇ。
お花に埋もれてる姿も可愛かったけど、2回目のジャッジ直前のカメラ目線になんざ、
ハートを射ぬかれてしまいましたわ。
ワケ分かんなくなるくらい美味しいカレーうどん、食べれてよろしゅうございました。
前に何かの番組で「うどん屋で一人がカレーうどんを注文すると、後から来た客は皆カレーうどんを選ぶ」
っていう仮説立証実験をやってたんだけど、それって分かる気がしません?
今、すっごく食べたいもん、カレーうどん。

で、『スタアの恋』第7話。見ごたえありました。
先週は鳴りをひそめていたヒカル子ちゃんのお姫様っぷりも堪能できたし、
サンマルコの兄ちゃんたちのテンポも冴えてましたよねぇ
(「桃太郎みたいな顔した女」「マユゲの濃い者同士」には爆笑しました)。

そして、独断と偏見に基づいて、暴言と承知の上で言い切ってしまいましょう。
今回のお話を見て、一度も胸がきゅんっとしなかった人、そんな人がいたとしたら、
それは恋をしたことのない人だ!
だって、草介さんの気持ちも、ヒカル子さんの気持ちも、
つぼみちゃんの気持ちも、牛山さんの気持ちも、全部いちいち私のココロに刺さるのだもの。
切ない想いもてんこ盛りだったけど、つぼみちゃんと草介さん2人の、
恋が始まる時の気分もすごくよく分かりますよねぇ。
好きな人と初めて2人で入るレストランは、とっても素敵なお店に感じるし、
次の約束を決める時に相手のわくわくが伝わると、自分も浮き上がるくらい楽しくなる。とか。
恋をすると、もしかしたら楽しいことより辛いことの方が多いのだけれど、
でも、やっぱり恋するキモチは大切だ。心はいつもウォームアップしておかないとね。

とにかく、いつもに増して目から水がいっぱい出ること牛山さんの如し。
もう、パーティの場面でウルウル。電話のシーンでポロポロ。ラストはボロ泣きですよ。
「スタアを本気で好きになってどうするんだって言ってるんですよ」には、なんだかさ、
私にとって半分リアルで半分バーチャルな存在であるクサナギさんのこと考えちゃうし、
「スタアなんか好きになりません」って言いながら、愛を告白してる草介さんが悲しいし、
叱った後の「ヤキソバ食べたかったんですよね」って言う声は優しすぎるし、
ヒカル子ちゃんの涙をガマンしてる頬はまるで小さな子供のようでイタイけだし、
「ん?」って訊く草介さんに首を振る つぼみちゃんは切ないし。
もう、去って行く草介さんの背中と、瞬きもせずに見つめるヒカル子さんが涙に潤んで見えないわ。

で、臆面もなく手放しで褒めさせていただきますけど、役者・クサナギツヨシ、貴方は上手い。
受話器を握りながら小刻みに揺れる体と擦れる声、だんだん赤みがさす瞳と鼻のアタマ。
あれは上っ面の芝居じゃできないと思うのよ。
「集中」(2001/11/07)の賜物を目撃するシアワセ。合掌。

冒頭でSFのお話をしたので、切ない恋にもっと泣きたい気分の方にリコメンドなSF小説をひとつ。
タニス・リー『銀色の恋人』は泣けます。スタアならぬ、アンドロイドとの叶わぬ恋の物語。
SFを読んで泣いた経験は、後にも先にもこの一冊だけです。





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