土曜は、会社で仕事を済ませてから三軒茶屋へ。 シアタートラムで、青年団の『上野動物園再々々襲撃』を観てきました。 初老を迎えつつある、かつての少年少女たちのちょっと切なくて、やがて優しき物語。 以前の日記で『模倣犯』の感想として書いた文章がピッタリかもしれません。 つまり、「例えばラッシュの電車に乗ってる時に、ふと、隣に立ってる冴えない小父さんを見て、 あぁ、この人にも子供時代があって、家族があって、本人にとっては大切な想い出とか、悲しい思いとか、 いろんなコトが、この禿げかけた頭の中に詰まってるんだろうなぁ…って不思議な気分になることがある。」 優しいだけじゃない、人間の「ちっちゃくて、ちぽっけな勇気」みたいなものを感じられる舞台でした。 平田オリザさんの脚本と演出はアナクロぎりぎりなんだけど、微妙なところで踏み止まってる心地良さ。
でもって、役者のおじさま方がステキなんですよねー。 いつかクサナギさんにも、ああいう芝居に挑戦してもらいたいけど、 年齢的にも技巧的にも、まだちょっと早いかしら。 うん、それより先に朗読劇だな。『Love Letters』とか、熱望してるんですけどね。 (芝居っていやぁ、松たか子嬢『セツアンの善人』のチケット争奪に敗れました。ちっ。)
さて、『チョナン・カン』第7回は韓国ドラマデビュー作の撮影風景に終始。 極めてオーソドックスな内容でインパクトには欠けたんだけど、 「お仕事SMAP」が好きな私としては、これはこれで嬉しいんだな。 『メッセンジャー』のメイキング等々でも感じることだけど、 カメラが廻る前後のクサナギさんってのは、むしろ本編よりも「大人の男のヒト」っぽくて、 真剣な眼差しや後ろ姿の力強さに、ドギマギしてしまうのよ、お姉さんは。 ま、26歳なんだし、プロなんだから当たり前っちゃぁ当たり前なんですけども。
この撮影風景は第1回の放送でも流れたから、かなり最初の頃の撮影だったんだろうけど、 主演のインソンくんに「男前ですね」って言ったりとか(インソンくんは、ちょいケイン・コスギ似)、 撮影の打ち合わせも、「もう1回やらせてください」って自己申告NGも、 ちゃんと韓国語でコミュニケーションとれてるんですね。 だけど、ふと韓国語の中で取り残されたような表情が見える時があって、 その一瞬に、ちょいとキュンとしてしまうんだな。 あぁ、なんて甘々ファンモードなのかしら、今日の私ってば。
それにしても、このドラマってどういう位置付けなんだろ? 役者と役名が一緒だったりして、純粋なドラマって感じがしないなぁ。 『シュリ』のパロディ版だったりするんだろうか。ふざけてる感じではないんだけど。うーむ。 とりあえず次週放送の完成版を待ちませう。
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