やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2001年05月03日(木) 今日は一日、小糠雨。


今日は寒かったなぁ。ドヨ〜ンとしたお天気で。
でも、もともと今日は読書の日と決めてたのだ。こういう日に、家の中でぬくぬく過ごすのって、ちょっと幸せ。

で、宮部みゆきさんの『模倣犯』、読み終わりました。足かけ4日間。思ったより早かったかな。
上巻を終わったあたりでは、あまりに辛いお話で、この先、読み続けられるのかな…と不安になったり、
気が弱くなって、人恋しさに誰かに会いに出掛けちゃったり。
でも、最後まで見届けなくちゃって思いに駆られて、久しぶりに「本に巻き込まれた」って気分を味わいました。
第3部は少々展開が早過ぎたような気がしないでもないけれど、
上下巻あわせて1400頁以上の長さを描き切る宮部さんの筆力は、やっぱり並じゃないな、と。
主要人物だけでなく、ちらっと顔を出す無名の人物にまで人物造形が為されていて、
しかもそれが決して無駄になっていない。細かな破片すべてがこの物語に必要とされてるんだよね。
例えばラッシュの電車に乗ってる時に、ふと、隣に立ってる冴えない小父さんを見て、
あぁ、この人にも子供時代があって、家族があって、本人にとっては大切な想い出とか、悲しい思いとか、
いろんなコトが、この禿げかけた頭の中に詰まってるんだろうなぁ…
って不思議な気分になることがある。宮部さんの小説を読むことは、そんな気分に似てる気がする。
普通のミステリだったら「一つの死体」で終わってしまうものが、「一人の人間」として立ち上がってくる感じ。
それだけに、やりきれない物語でもあるし、一筋の希望を感じられる物語でもあるんですね。
『模倣犯』というタイトルの意味が、最後の最後に明かされるのも鮮やか。
朝日新聞に辛口の書評が載ってたけど、ちょっとナナメに見すぎじゃないかなぁ。
私の中では『火車』に次ぐ傑作だと思うんですが。

さて。
今クールはあんまりドラマを見てなかったんだけど(『陰陽師』も『Love Story』も脱落。ゴメンね〜)、
『ムコ殿』って、けっこう面白いですねぇ。
長瀬くんが、“クールで売ってる美形のシンガー、その実、気のいい素朴なお兄ちゃん”って役柄にピッタリ。
めざましTVで番宣した時の小島アナのコメント、
「(芸能人とこっそり結婚してるって設定は)女の子の憧れですよね〜」を思い出して、
ちょっと共感してみたりする(笑)。
『ママはアイドル』も面白かったよなぁ(って、何年前よ?十数年前?)
今日はたまたま『どっち〜』をビデオ予約して出掛けて、ちょうど22時に帰宅したから
このドラマが見れたんだけど、ふだんは日テレの野球中継延長でダブっちゃうんだよね。くーっ。

『どっちの料理ショー』。ミックスサンド、美味しそうだったなぁ。コンビーフ好きなのよー。
それにしても、サンドにカブリつくクサナギさんの口元どアップは、妙になまなましかったぞ。
だって我が家の小さなテレビ画面でも、ヒゲの剃り跡まで見えるんだもん
(もしや、サービスカットの一種なのか?)。

明日は天気が持ち直しそうで嬉しいわ。湾岸方面に行く予定なのさっ(と言いつつ、行き当たりばったり)





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