今週も聞き分けのないオヂちゃんたち(おっと、お偉方の皆様だった)相手に働く日々。 昨日は、先輩に「おまえ、あれは、さすがにマズイよ…」って言われちゃったい。 自分じゃキレたつもりはなかったんだけど、傍から見たら「ぺーぺー社員が役員を叱り付ける図」に 見えたらしいです(ボーナスの査定、大丈夫かしらん)。
今週はまだスマスマも見てないんだよね。「ぷっ」すまは完全に見逃しちゃったし。 と、いうわけで、いまさらながら『フードファイト 香港死闘篇』の感想なぞ。 本編にも増して、二次元が似合う世界でしたねぇ。漫画以上に漫画的。 設定もコテコテやん。香港マフィアのボスは「なんとかかんとかアルヨ」とか言っちゃうし、 さむーいダジャレも炸裂だし。 一枚ずつ脱ぎ始める冴香さんってのも、アナクロな演出だよなぁ。 『家なき子』ワールドとシンクロしちゃって、これで黒岩先輩がボクシング始めちゃったら、どうすんのよ?とか、 半年ぶりに発見されたんだから、みんな、もうちっと感動しろよ、とか、 まずは園長先生と麻奈美ちゃんに知らせるんじゃないの?とか、 だいたいが、巨大な胃潰瘍はどうなっちゃたのよ?とか、 ま、いろんな意味で楽しめた2時間でありました。
で、思ったのは、役者・クサナギツヨシって、あまりにも素直なんじゃないか、と。 見世物小屋で九ちゃんを見てる時のポヨンとした表情なんて、普通以上に普通で (いえ、可愛いんだけどね、ファン的には)。 去年の『銃男』でのオドオドぶりにも通ずるものがあるんだけど、役にストンと入り込んでるがゆえに、 画面から完璧にオーラが消えちゃうんだよね。 泣きの場面は、見てる方がビックリしてしまうほどの鼻水まみれで(本人は蒲田で慣れちゃったのか?)、 「いいからさ、手でちょっと拭っちゃおうよ〜」なーんて、ハラハラしちゃったわよ。 こういう時って、自分の演技自体はもう一つの目で冷静に判断してるのかもしれないけど、 カッコ良く見せようとか、自分はアイドルなんだとか、そういった意識は後退してるんじゃなかろうか。 役者として着々と成長してるクサナギさんに喜ばしさを感じる反面、 その素直さに不安を感じたりするのは何故だろう?
とかなんとか、言いながら。 「食べて!」に記憶がフラッシュバックするのも予想通りながら、ウルッときてしまったし、 覚醒したチャンプのオーラ・スイッチONの突き抜け方や、ファイトシーンのスピード感は快感だったわぁ。 その後の満さんには、もう言葉もございません。 リングから去っていく時にペンダントを掴む手の動きやら、 冴香さんの肩に手をまわすシーンにもクラクラきましたけど、 「おかえりなさい。」「ただいま、僕の運命の人。」には全壊しました。 つよぽんには似合わない(ごめんね)、これまたコテコテなセリフなのに、不思議なほど違和感が無く。 それどころか、みんなの方へ歩いていく後ろ姿にボロボロ泣いてしまったじゃないですか。 「らいおんハート」、なんだかんだ言って、やっぱりイイ曲よねぇ。
近頃、読書タイムの通勤電車で爆睡してるせいで時間がかかっちゃたんだけど、 『一茎有情 ―対談と往復書簡』(宇佐見英治・志村ふくみ)をやっと読み終わりました。 無味乾燥な書類を読んでばかりの日々にこういう本を読むと、ちょっとココロが息を吹き返します。
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