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2001年07月12日(木) 山谷崖っぷち日記 / 大山史朗

●本:大山史朗著「山谷崖っぷち日記」を読み終えた。
この本との出会いは、以前の日記に書いたので割愛。

自らを「人生に向いていない人間」と称し、建設作業員として山谷のドヤ街のベッドハウスの住人となった筆者が、そこで起こる「日常」と、それに対する見解を淡々と記している。

隣人との微妙なスタンス、仕事の奪い合い、健康管理、そして「山谷」という、世間の底辺に集まる様々な人間模様 … 好奇心を満たすには充分な内容だったが、俺が一番共感「してしまった」のは、筆者が山谷の世界に足を踏み入れた時の、諦めのような想いだった。

「私の生活破綻は、おおよそ次のような形をとってきていた。まず、職業生活(会社員生活)に対する過剰なほどの適応意欲から始まるのである。(中略) 集団生活に対する深刻な忌避感と恐怖感から逃れるべく、私はまず、何はともあれ、職業生活の発端において、過剰なまでの適応意欲を自らかきたててしまうのだ。しかし、無理が続くわけはない。(中略) 心身症とも言うべき身体の変調に見舞われるとともに、急速かつ徹底的に出社への意欲が失われてゆく。適応への最初の意欲が強すぎるからいけないのではないかと思うことはあるが、職業生活の開始にともなうこの最初の過剰な適応意欲を制禦することは、とても不可能なのだった。したがってまた、三ヶ月から二年ぐらいの周期で起きるこの意欲の断裂も、避けることができなかった。」

この、集団生活の発端における適応意欲と、その断裂こそ、俺の人生の流れそのものなのだ!
学生時代のサークル、バンド、会社員生活と、すべて俺は3〜4年を周期として、この適応と断裂を繰り返してきた。

そして今、俺は「うつ病」という殻に閉じこもって生きている。

筆者は「山谷」という、自分の生きる場所を見つけた。というか、観念したというか。
俺の生きる場所は何処だろう? 真っ暗な部屋に閉じ込められた俺には、何の道しるべも見当たらない …。

●暇つぶしに、ここ5回分の「ちゅらさん」をビデオで見返した。
本当に、よかったね〜、エリイ。(おばあ風に)
ついでに、にいにいとマリアさんもくっつくと面白いんだけどねえ。

●「うたばん」でモー娘。のシャッフル・ユニットを観た。
3人、7人はさておいて、10人祭を観て、絶句 …!

「LOVE マシーン」を最初に観た時のインパクトも凄いものがあったが、今回のはそれ以上だ。
確かに、これからの夏祭りシーズンに向けて、需要は眠っているかも知れないけど、こりゃあんまりにも「いじり」過ぎだ、というのが第一印象だ。

けなげに、一所懸命歌い、踊る娘達をちょっと正視出来なかったもんね。

●で、その「うたばん」の裏(TV 東京)で、娘。のカルト・クイズ番組みたいなのをやっていたので、それも同時に観るべく、2画面にして観ていた。
そこで、解答者の中に圭織命の奴がいて、本物の圭織と対面する場面があったんだけど、自分の事のようにドキドキしてしまった。

俺だったら、この溢れんばかりの想いを、その一瞬にどう表わすだろう?
とりあえず、「『メル友』になってください!」って申し込んで繋ごうとするかな?(笑)

●倉敷の某と Chat して就寝。Thank You, KEITH!!

終わり。

BGM:奥田民生「股旅」


鈴木 泰裕=国分寺の大森信和 |MAILHomePage

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