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2001年07月17日(火)
鶴見和子、乳児

うー、学者になりたい。
理論や思いを、誰かに向かってとうとうと語る。
それが許されるのは学者くらいのものだろう。
酔っ払って、とうとうと語る。
それを許してくれるわがダンナは偉いといえよう。
なんだ、わたしは昔の実父と一緒じゃん。
中学生、高校生の頃、夜中に起こされてえんえん語られたなぁ。
嫌いではなかったし、わたし自身も語った。
父は酔いに任せていたので、翌日には中身は憶えていなかったけれど、
お互いにノウミソがストレッチでもしたかのような爽快感があった。
老人になって、なお語る相手を持ちたい。
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赤ん坊なんて嫌いだった。
ぐにゃぐにゃしているくせに妙にじっとりと熱い。
触りたいとも思わなかった。
出産する友人を見ても、どこがいいんだかと思っていた。
わたしはノーミソの人間だ。
それが子供を持ち、育て、ついにずっと一緒に暮らしている。
本日、7ヶ月男児を抱えた。
この鬱陶しい、自分でも持て余しているに違いない体の中には
成長して行くだけのパワーがある。
赤ん坊の発する熱と湿気は、そのパワーの証だ。
ちっちゃい、妙に持ち重りのする体には、
未来のできごとが秘められている。