2009年05月04日(月) |
なんでファレグにしたのかわからん |
にのらです。 今日から旅に出ます。
かろうじて歩ける程度だったはずの闇が、突然真っ赤に染められた 悪魔の核の部分が、ドロドロと溶解して、大小の爆発とともに 四散する。足元まで飛んできた悪魔のかけらを避け損ねて、足が 汚れた。それはまだ熱を持っていて、ブーツの皮を舐めながら 床に落ちた。
今までの魔法が、一気に頼りないものに思えて、その核爆発を 起こしたのが、自分ではなくマークであったことに感謝した。
正直、エグい。悪魔の断末魔に、罪悪感すら覚える。
体はもう疲れ果てて、立っているのがやっとだった。 それでも自分の降ろしたペルソナが一番の戦力だったから、 使わないことには容易に勝つことができなかった。
心の内では少しばかり得意だった。強力な全体魔法を所持している のが自分だけだったせいで、みんなを差し置いてどんどんと経験値が たまっていくのは小気味よかったし、何より、そうなることで 自分が生き残る可能性が確実に高くなっていくのを、レベルの上昇 と共に沸いてくる体力や知らず知らずに磨かれていく技術が証明 してくれたのだ。
でも、今、この目で確かに、マークが自分を追い越したのを見た。
楽ができる、という安心感と共に、 マークに嫌われたら、自分は死んでしまうのではないか
と、同時に思った。
戦闘が終了した後、マークに駆け寄った
「すげーな今の技!!マーくんかっこい〜!オレ様を守ってね!」
本音だった。マークの肩にもたれて、媚びた。 マークはいつもならそんなオレを振り払うのに、自分の力に陶然 として、それどころで無いらしい。
ひとしきり騒いだ後、歩きだしたオレの後ろにいた南条が言った。
「自分の身は自分で守れ。媚びへつらいではこの先やっていけない」
ビビって振り返った。軽く茶化してやろうと口を開きかけたけど、 南条が真顔なので言葉はのどで引っかかった。心の中を読まれた ことで、自分の表情が固まるのを感じた。また、昔のポジションに 戻ってしまう。笑わないと。
南条はつづけた
「まあ、気持ちは分からんでもない」
悔しいがな。そう言った南条の言う「気持ち」ってやつが、たぶん 限りなく100%に近いほど自分のそれとは違うとは思ったけれど、 今はそれを受け入れることにした。
序盤はブラウンのマハザンが最強だったせいで、ブラウンの独り勝ち 状態でしたが、マークがメギドラ覚えた辺りからすっかりタルンダ要員 になったブラウンが不憫で仕方ない…。きっと最初にメギドラ見た時の ブラウンはショックだったに決まっている。かわいそうだから頑張って アズラエル降ろしてやるからね。待っててね。
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