■ 日々の歩み。 ■
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2003年03月23日(日) 梅は咲いたが。

 桜はまだだった…。
六義園に枝垂桜のライトアップを見に行きましたが、
大方の予想通り、開花はまだ。
今日は随分暖かかったし、蕾はかなり膨らんできていたので、
来週末には咲きそうですね。

 六義園に足を運ぶ前に、白金台の庭園美術館へ行ってきました。
明治天皇の従兄弟にあたる朝香宮のお住まいを、そのまま美術館に。
宮様がフランスに長期滞在された縁から、当時ヨーロッパで流行していた
アール・デコの様式をふんだんに取り入れた、お洒落なつくりになっています。

 通常は、絵画など美術品の展示を行っているのですが、建物自体に芸術的価値が
高いため、毎年初めの展示会は、朝香宮邸展と称して、建物内部と朝香宮様所縁の
品々を公開。

 昔の宮家や天皇家主催の晩餐会で、引き出物として来賓に配られた、ボンボン入れ
のコレクションが、お洒落で可愛くて、お気に入り。
銀製の飾り御車や鳥篭の形などで、中には色とりどりの金平糖が入っていたそうな。


 建物内装は、ライトや通気口の鉄製蓋など細部に至るまで、アール・デコ調の
デザインが徹底されていて、流石に宮様のお住まいだけあって、上質な素材で
作られているので、かなり見ごたえがあります。

 2階建ての1階部分は来客用の部屋が主なため、フランス人のアンリ・ラパンが
内装デザインの大半を手掛けており、かなり本格的なアール・デコ様式ですが、
2階は、宮様一家の私的な居住空間のため、基本はアール・デコでありながら、
日本的要素も取り入れた、落ち着いた造りになっていて、興味深いです。
宮様の奥様(明治天皇の妹)も、一部デザインを提案されたとか。

 庭は芝生と日本庭園で、こちらも狭いながらもなかなか趣きがあっていいです。
人もそれほど多くないし、展示品も至近距離で楽しめるし。
ああいう家に住みたいなあ、と行く度に思う建物です。


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まめ。 [HOMEPAGE]