おてんきや日記
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2005年03月06日(日) そのためにはどうすればいいか

4歳の娘の話です。

「早起きをしたいんだ」と言いだしました。
早起きをすれば、家族みんなと一緒にご飯が食べられるし、絵を描いたり本を読んだりテレビを見たり好きなことができるし、お父さんにもお母さんにも褒めてもらえるし。

朝は苦手で、いつもはお母さんにたたき起こされて「早く、早く」と言われてばかり。
そういう状況を娘なりに改善したいと思ったみたい。
早く起きれば怒られなくてすむんだ。
それに、頑張ったねって褒めてもらえる。

「目覚まし時計をかけて欲しいの」と言われ、携帯電話のアラームをセットしたけど、その音では目が覚めなかったようです。
「えーん、それじゃ聞こえないよ〜。もっと大きな音のやつにして〜〜(T_T)」
それで、あのヂリリリリ!!! というやつをセットしました。
びっくりして朝から泣くんじゃないかと思っていたら、翌日、音が鳴ると同時くらいにその音から逃げるように、まだ半分眠った顔のまま走って飛び起きてきました。
おもしろおかしくもあったけど、この子は本気なんだなぁという意志も伝わってきました。

それからほとんど毎日、娘は早起きができるようになりました。
最近はもう、目覚まし時計も使わずに自分の力で起きてきます。
「おはよう〜」と目をこすりながら、でもちょっとうれしそうに。

なぜ、娘は早起きができるようになったんでしょう。
体が慣れたから? 習慣になったから?
そうではありません。
これは、なるべくして、そうなったのです。

すごくすごく早起きがしたい!
だっていいことがたくさんあるんだもん。
じゃあ、早く起きるためにはどうすればいいんだろう? → 夜、早く寝ること。
夜、早く寝るためにはどうすればいいんだろう? → 早くご飯を食べ始めること。
早くご飯を食べ始めるためにはどうすればいいんだろう? → 早くお風呂に入って、お部屋を片付けたりお母さんのお手伝いをしてお皿を並べたりする。
(わが家は、食事の前にお風呂です)

お母さんのご飯の支度が早くできれば、みんなが早くご飯が食べられて、早く寝ることができる。
そのために、夕方のテレビはここまでと決め、そこでパシッとテレビを消して自分一人でもお風呂に入る。
お風呂から出てきたら、お母さんがお風呂に入っている間に部屋を片付け、お皿やはしを並べておく。
みんなで協力すれば、お母さん一人でやっているより早くできるんだ。
そうすれば早く寝られる。
そうすれば早く起きられる。

娘は4歳の頭でこう考え、考えを実行して念願の早起きを手に入れたのです。
これは、すごいことです!

やりたいことがあって、それを実現するためにはどうすればいいのか。
これは、大人でも簡単にできることではないでしょう。
  「そのためにはどうすればいいか」
こういう考え方が身に付いたら、自分の力でいろんなことができるようになります。
必要なこと、必要ないことがはっきり分かるようになってきます。

娘はいつの間にこんな技法を身に付けていたのでしょう。
正直言って、私たち夫婦は驚きました。
そして、そうやって自分で考えて実行しようとしている娘をたくさん褒めました。
認めてもらえることで自信がついたのか、ほかのことでも今までは言われなくちゃできなかったようなことを自分からやるようになりました。

  「そのためにはどうすればいいか」
簡単なようで、これは難しいのです。
大人はあれこれと考えすぎるのか、すぐに答えが出てこなくて詰まってしまいます。
でも、実はすごく単純なことから入っていけばいいのかもしれません。
それは、娘を見ていて思いました。
そして、本当になりたい自分になることができるんだなって。

娘に感謝!


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