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 生活綴り  咲紀




2005年07月09日(土)  ひとりぼっちだ


聖ちゃんとは何だってしてきた。

旅行・各種記念日・イベント・喧嘩・仲直りのチュー
もうその他いろいろ。

多分、「カップル」「恋人」という単語から
連想できるような事についてはほとんどしていると
自負していた。

でも、今の私の抱いている気持ちは聖ちゃんと出会って
これだけいろんな事をしてきたのに
初めて感じているような感情だ。


確か土曜日は友達とバーゲンに梅田に出ていた。

私は会社の帰りにちょくちょくバーゲンに立ち寄ってたんで
まとめ買いをすることもなかったんで、
どっちかというと友達が今度彼氏のご両親に挨拶にいくということで
その時の服を選んでいた。

最終的にはシンプルなスカートとカットソーという組み合わせに
なったんだけど、ここに行き着くまでに
約3時間必要だった。
でも、そんなのは全然苦痛じゃなくて気の置けない
幼なじみだったし、別によくあることなので何ともなかった。

迷い初めて2時間ぐらいたった時、
彼女がワンピースを試着するという事になって、
フィッティングルームに入った。


なぜだか急に聖ちゃんの声が聞きたくなった。
寂しいって思った。
ひとりぼっちだって思った。

そう思ったと同時に電話をしてた。

本当は全然寂しくないし、周りはバーゲンの買い物客で
ガヤガヤしていてなんだかうるさい。

友達と喧嘩はしてもいないし、すごく彼女との買い物は楽しい。


でも、寂しかった。
声が聞きたかった。


結局、5コールしたところで
私から電話は切った。
自分から掛けた癖に出てくれなくて救われた。

もし、聖ちゃんが電話にでたら
何を口走っていたか自分でも分からないからだ。


それに友達と買い物しているときは
自分からメールや電話は極力しないと決めているのを
破ってなんとなく自分の中で気まずかった。

この後はふつうに彼女との服選びをし、
私もちょっと買いもしたり、お茶をのんだりして
雑貨をみたりして、地元の駅で6時頃別れた。


出来事とも呼べないようなデキゴト。
でも、これは私の中で確実に何か変わっているような気がしている。


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漠然と今、感じている。

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