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 生活綴り  咲紀




2004年02月23日(月)  熱病におかされる・日記が書けなかった訳


千葉に行く彼を見送りになんて行く気は最初から
全くなかった。


多分、彼が新幹線に乗った時間には
心斎橋で一人買い物をしていたように思う


正直に言うとよく思い出せない。


でも、私はミュールを買いながら
トレンチコートを見ながら

夜を確実に待っていた。



当たり前だけど夜はやってきた。
何年も付き合ってきたはずなのに、毎晩話しているはずなのに
彼がもう特別で何だか言いようのない気分になった。


そこから、6日間。

私達は毎晩3時間話していた。
正直、実のない話で、でもお互いに切るのがイヤで
繋がっていたい気持ちでいっぱいだった。

締め日前で死ぬほど忙しかった私は
毎晩3時間ぐらいの睡眠時間でたえた。

まるで毎日熱にうかされた子どものようだった。



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