アナウンサー日記
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2001年02月10日(土) 無名なワタシ(笑)

 こういっちゃ何だが、ワタシは長崎のアナウンサーの中では顔が売れてないほうだと思う(爆)。


 ワタシの仕事がラジオ中心だからだろう。これでも週に何度かは、短い時間ながらテレビに映ったりもしているのだが、「お茶の間の顔」として定着するためには、やっぱりテレビの帯番組に出ないとだめだ。NBCで言えば「アップル・トゥデイ」とか「報道センターNBC」とか・・・。

 かと言って、それらの番組に出たいとは全然思わない(お呼びもかからないけど・・・笑)。ワタシには、はっきり言って「有名になりたい」という欲望はほとんどない。じゃあなんでアナウンサーやってんの?と言われそうだが、それはこの仕事が面白いからだ。別に有名になりたいからではない。まあ、有名になりたくてアナウンサーになっちゃったヒトなんて、限りなくゼロに近いと思いますけど・・・なかにはいるか(笑)。

 なぜ有名になりたくないかというと、一般市民の平穏な生活を失いたくないから。これに尽きる。いつもいつも、四六時中、周囲の視線を気にしながら生きていくなんて、ワタシには無理だ。ワタシは、普通のパパとして家族と一緒に買物を楽しみたいし、時には、きれいなお姉さんがたくさん載っている雑誌を立ち読みしたりもしたいのである(爆)。


 あと、無名でいるほうが、色々と気づくこともある。


 きょう長崎駅前で行われていた新車の展示会で、べたべた車を触ったり、シートに座ったりしていたら、若手セールスマンがじーっとワタシの顔を見て、「長崎市内の方ですか?」とさわやかに声をかけた。非常に感じの良い笑顔の青年だ。当然、ワタシの素性には気づいていない。

 これですよ、これ。こっちがマスコミの人間だって分かると、態度が変わるヒト結構多いですからねえ。こちらの素性に気づかずに親切な対応をしてくれるお店は、スポンサーじゃなくても、ついついラジオで喋っちゃうもんね。実名入りで。一方、感じ悪い店は・・・さすがに電波使って仕返しなんてしませんけど・・・仲間内では「あの店、行かないほうがいいぜ」って言いますよん。でも、こんな噂はすぐに広がる。特にマスコミのネットワークは侮れないのダ・・・。


 結局、結論としては、「客を見て態度を変える店」はいつか滅び、「どんな客でも心からもてなす店」はいつか陽の目を見る・・・という当たり前のことでしょうか。あれ?いつのまにか話がずれた(笑)。


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