テストです。 2週間、来週の金曜まで。 あぁもう憂鬱。
アタシは、ヒト(他人)に弱さを見せる事に凄く抵抗がある。 ヒトとヒトは只の他人であって、自分と同じでは無い。 だから、自分の弱さを見せるとする、 それが[弱さ]ではなくて、[弱味]に変わる事だって十分にありえる。 敵だとか味方・仲間なんて、結局は全て同じ。 [他人]であるということだけに意味がある。
こんな理論振りかざしておいて、 アタシは、性懲りもなく、弱さを見せた。 だけど、今度は、 絶対的な敵にはならない、と感じたから。 他人ではあるけど、同じであるヒト。
「やめようと思って、どうしてもやめられないものってある?」 「タバコとか?」 「あたしねー・・・・・・自分で、思いっきり壁に頭ぶつけたりとか、腕切ったりとかしちゃうの・・・」
涙が溢れて、とまらなくなって、 貴方の背中に回した腕を強くした。 もっと、何かを、 何か言葉を紡ごうと思ったはずなのに、 ただ、目の前に、自分の前にいる貴方が遠くなってしまうような気がして、 もっと、ギュッと力を込めた。
もう何も話せなくなったアタシに、 貴方は、 「泣かないの」って、 優しく言ってくれた。 強く抱きしめて、頭を撫でて、優しく言ってくれた。 「落ち着いて、今日はゆっくり寝なよ」って、言ってくれた。 アタシの涙が止まるまで、 ずっと、抱きしめてくれて、頭を撫でてくれた。 バイトで疲れているはずなのに、ずっと起きていてくれて、 抱きしめていてくれた。
ようやく、アタシを受け止めてくれる貴方を見つけた。
あの言葉は、嘘じゃなかった。
「俺が守ってやるから」
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