2006年12月26日(火) |
■役者魂@最終回によせて |
ファンの贔屓目かもしれませんが、とっても楽しく見てたし、 後半は瞳美が一言しゃべるごとに、涙ぐんでいたし、 もしかして、コレ化ける?と仄かな期待もしてました。 最終回を見終わるまではね!
いや、駄作と云っているのでも、見終わった後、 後味が悪いわけでもないのです。むしろ爽やかだった。 ただ、物足りないというか、 最後にばちっと引き締めて欲しかったのです。
ラスト場面、他の登場人物達は皆、新しい人生に向かって、 ステップアップしているのに、肝心な瞳美だけが、 元のままのマネージャーというのが、気になりました。ええ、ものすごく!
いや、社長のマネージャーというのが悪いんじゃなくて、 それだったら、もう一度、演劇班を作るとか、新しい希望に 胸を膨らませて、欲しかったのよ。アントーニオのシュチューを フォローしている場合じゃねえだろうとか思いまして。
私、これはシェイスクピア俳優とマネージャーの話しということで、 「ド/レ/ッ/ザ/ー」を下敷きにしていると思っていたのですよ。 リア王を演じて、芝居と人生に幕を下ろした老俳優とマネージャーの 愛蔵劇。それじゃなかったら、瞳美が自分だけを慰めていた妄想が、 桜子と宙に語ることによって、形をなし、時に慰めになったんだから、 そこを生かして、書くことを初めて欲しかったなあ。
冒頭で、「ドラマは真実を伝えない」と云った瞳美が少しでも真実を 伝えるドラマを作るなんて、素敵じゃないですか? そして、シャスクピアしか演じない俳優が、彼女のためにシャスクピア以外の ドラマに出たりしたら、最高のはなむけになると思いませんか??
いや、兆しはあったのですよ。先生は瞳美のプロンプで、彼女の言葉を 舞台でしゃべったんだから、そこをうまく使って欲しかったなあああと。
なんでこんなに、瞳美が書くことに執着しているかといえば、私、 彼女には幸せになって欲しかったのですよ。もしくは、新しい幸せが 手に入りそうな予感のようなものを感じさせて欲しかったのです。
3ヶ月の生活で彼女が手に入れたものが、 手紙を書く相手だけというのでは、 足りないのですよ!
社長のマネージャーに就任したのだって、タナボタぽいのにさ! ともかく、もう一ひねりさえあれば、私的には名作になっていたかも。。。
いや、更に云わして貰うなら、本能寺せんせいのラストステージは、 いかがなもんでしょう???
子供のことで頭がいっぱいになってもいい。 台詞が出なくなってもいい。舞台から逃げてもいいけど、 もうちょっと何か無かったのかしら??? あれじゃあ、タダの口だけだよ。先生。
もっと、舞台に熱いパッションを見せて欲しかったです。 いくらお話しの上の舞台とはいえ、リアリティがないです。 この場合のリアリティというのは、その程度のことで逃げちゃう ヘタレだったら、この人、こんなに苦労して、シェイスクピアだけ やっている人には思えないというリアリティです。 少なくとも役者バカには見えません! 役者バカだから、舞台に穴を開けるはずがないのではなく、 役者バカなのに、舞台から逃げ出しちゃったという説得力が 欲しいのですよ。それが少なくともドラマの真実だと思います。
センセイが出れなくなって、というか、宙が剣にシール張ったり、 社長や里奈が舞台繋いだりする下りは好きなんだけどな。
そして、ただのプロンプなのに、たか子さん旨すぎるよ。 何なの?あの良く通る声は。あたしは、びっくりだよ。
つまり、役者魂って、たか子さんの演技力と、宙の笑顔 (後、社長とか護とか桜子とかも居るんだけど、まあ、代表で) だけだったのねえと、改めて再確認してしまい、 ちょっと、哀しくなってしまいました。連続ドラマって難しいのね。
・・・・ま、いいか、「ひばり」があるし!!←結局、それですか。
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