2006年06月04日(日) |
■Into the Woods |
シンデレラが、ジャックと豆の木のジャックが、 赤ずきんちゃんが、童話の世界の住人ではなく、 人間身溢れる彼らが、ハッピーエンドだけじゃない 人生を歌い上げるということなのですが、
彼ら、人間くさいというか、、、、生々しいすぎるよ。。。 流石、ブロードウエィミュージカル!
パン屋の夫婦が、子供を授かるために、 魔女ののろいを解こうと、森に行き、 シンデレラや赤ずきんや、ジャックと豆の木のジャックと出会い、 魔女に指定されたものをとりそろえていく。
その道中、また、それぞれ彼らも自分にとっての 大事なことに気がついたり、かけがえのないものを手に入れ、 そして、呪いはときはなたれ、魔女さえも若さを手に入れ、 皆、それぞれハッピーエンドで、一幕目が終わる。
それはいいのだけど、問題は二幕。
ジャックの殺した巨人のツマが、下界に降りてきて、 復讐しようとするわ、シンデレラの義姉妹たちは、 目を不自由にされた代償のように、シンデレラにまとわりついているわ、 王子は初めから、割りとしょーもなかったが、眠れる森の美女に心を 奪われるわ、弟王子はラプンツェルと結婚して子供まで作っておきながら、 白雪姫に心を奪われるわ。おいおいって感じで〜 パン屋のおかみさんが、シンデレラダンナ王子と一度きりの アバンチュールを楽しむのはいいのだけど、 その後、巨人のおかみさんに踏み潰されるのって。。。。 童話の登場人物が、その童話の筋とは違うところで殺されるって、 後味いくない。。。
それでも、前に向かって進んでいくんだーというラストは美しいかも しれないが、別に彼らで無理やりやらなくてもいいのでは? と、思ってみたり。 何人かはエスプリのきいた選択しているしね。 サイアクは、ラプンツェルで、狂ったまんまで終わりだ。。。。 二児の母だというのに。 この子供が生まれるというのも、童話だとコウノトリが運んでくるという 感じで、気にならないのだが、この舞台でみると、やることやってんだと いう生々しさ倍増。結構、親子連れがいたんだけど、説明に 困るだろうなあと、思ったよ。
まあ、これだけ文句がぺらぺら出てくるのは、 新国立中劇場の二階席だったんですけど、、、 舞台をかなり前の方にせり出した為、オケピボックスより 前にこられると見られない。 そして、前の方へとやってくる。
セットが、劇場に森が出現をウリにしているので、 森の臨場感を出すための奥行きかしらと思っていたら、 ラスト場面。
登場人物たちが明日に向かってGOとばかり、 舞台への奥へ、照明で作った道に疾走していく場面があるのです。 ええ、真っ白な道をどこまでも!
前にせり出してせいで、奥行きはいつもの倍増です。 ・・・・・・・・そのラスト場面の一分程度のために、 3時間あまり不自由な思いでみていたのかいっ。 (ノ`´)ノミ┻┻
犠牲にするところ、違うだろうが。
そんで帰り道、誘われるままに飲み会に。 議題は今みたばかりのミュージカルではなく、メタマク〜 その中で、某人気作品の次のヒロインがもしかしたら彼女かも と、聞かされて、顔はクールで、心は躍りまくる私。 (そうだったの) でも、たぶん、きっとそうなる。←デンパその1。 だって、私が彼女にやって欲しいと思った役は、全部やってるもの。 実は、夫人もそうなの。理由は、私がマクベス好きだから。(笑) 私、微妙なところでこの能力を発揮するのよ。
本当に微妙だけどさー。人生で役に立たないことのひとつだよねー。 まあ、なったらなったらで、周りの反応とか色々、気になって、 ↑へたれな理由だ。私のガラスの心臓が大変なことになるので、 辞めては欲しいとはちょっと思うけどね。
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