おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2006年06月16日(金) |
遅くなりましたが窯づくりの報告です |
昨年9月からずっと日記をごぶさたしていました。 掲示板には返信していましたが、ほとんど更新がなくて誠に申し訳ございません。 その間にもご注文いただいたお客様には厚く御礼を申し上げます。
さて、簡単に昨年秋から今までの報告をさせていただきますと、まず二年越しになってしまった2号窯は今年の2月にようやく完成しました。 今回もほとんど一人で窯づくりを行いましたが、それにしても作業が遅すぎでして、秋までに完成しようとしたのが冬場に突入してしまい、本当は冬場の窯づくりは土が凍ってしまって良くないのですけれど、運よく数日間だけ暖かい日が続き、どうにか凍らずに完成できました。
窯づくりはこんな感じでした。
 床はまず砂利を敷き、その上に窯土を敷き、たたき固めます。 中央の青っぽい小石は「那智石」。無限窯のちょっとしたこだわりです。
内側と外側の型を作り、その間に石と窯土を詰めていき、 窯腰(窯の横壁)を作っていきます。
窯腰ができたら内側の型を外し、煙突の型を燃やし、 窯の中に炭材を入れ、それを型にして天井を作ります。
これだけでは分かりづらいですか? 窯づくりの工程を知りたい方は多いのでしょうか。 もしご希望が多かったら別で詳しく載せようと思います。
窯づくりに使う窯土や石は檜原村の山中から頂きましたが、これがなかなか見つからずに難儀しました。 檜原村は昔は人口の7割の人が炭焼きを生業にしていたほどの炭焼きの村だったので、窯に適した土はたくさんあるのですが、道がコンクリートになりガードレールが整備された昨今は簡単に頂くことが難しくなっていました。そんな中、ちょうど林道の拡張工事をしていて、そこの土地は窯場の地主さんの土地であるということがわかり、また窯土がそこに一箇所だけ見つかり、それで良い窯土をたくさん頂くことができました。
また、窯に大量に使う30cm幅の石がなかなか見つからなく困っていたら、ある時大雨が降り、その工事中の林道で土砂崩れが起き(幸い人身事故はありませんでした)、行ってみると丁度良い大きさの石ばかりが目の前に転がっていてびっくり・・。
山の神様が自分の肩をちょっと揺すって「ほれ!」と目の前に石をくださったのかと、本当にありがたく思いました。
そうして良い素材に恵まれてできた新しい窯がこちらです。
無限窯の2号窯
本当に恵まれていることが多く、ありがたいかぎりです。 それに担う良き竹炭、良き竹酢液を作っていきたいと思います。
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