昨日もう寝ようと思っていたところに「新・真夜中の王国」に手塚眞さんが出ていたので途中からですが見てました。眞さんは言わずと知れた手塚治氏の御子息なのですが、あーお父上に似てきたなぁと思いました。現在ビジュアリストとしての御活躍中なのですが、音楽に対する価値観とか映像世界のアプローチの仕方なんかも何となく似てます。手塚さんが亡くなった後のドキュメントや、学生の頃に手塚作品はかなり見てる(授業の一環としてですが)のですが、特に「実験アニメーション」という種類の作品がかなり似ています。「蛙の子は蛙」ですね。TVで放映されているような商業アニメーションの対極にある「実験アニメーション」はストーリーを追う種類はほとんどなく、「動き」や「演出」等でどれだけ主張を訴えられるかがポイントになるのでかなり内容はシュールです。でも面白いですよ。と言って見る機会ってあるかなぁ…。LD版の手塚治全集には収録されていると思います。
ただ私は手塚治氏は凄い人だとは思うのですが、尊敬しているかといえば、それはないです(笑)というのはあの人の創作ペースというか締め切り破りの常連で進行泣かせだったというのがね…。自分を追い込んで作品を仕上げるタイプの人っていますが私はプレッシャーに強くないので(笑)そんな作品の仕上げ方ってかなりこっちの胃が痛くなりそうで…。時間進行はギリギリですが私は割りとペースを保って仕事を仕上げます。これは昔から変わらないし、本当絵を描く類いの仕事も上手くないのですがひとつだけあるとすれば手は早い方なのでそういう点では生き残っていけるかなーとは思ったりもします。アニメーター時代にもいましたよ。アフレコ1週間遅らせたという伝説(?)を持つアニメーターさんも。凄い上手な人でしたけど、やっぱりウケ良くなかったような気がしました。酒の席での話ですが(笑)という訳で同じ漫画家さんなら秋本治さんの方を尊敬しています。
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