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■ 「責任、とってねっ」
劇場版の機動警察パトレイバーは、2作とも押井守氏(以下敬称略)がメガホンをとった作品である。そして、その機動警察パトレイバーの登場まで、いやそれ以降も押井守の代表作とされているのが「うる星ヤツら劇場版2〜ビューティフル・ドリーマー〜」である。
実は「うる星ヤツら劇場版」は、1も押井守の監督作品である。にもかかわらず、2だけが(他の監督による3や4、完結編や番外編も差しおいて)極めて高い評価を受けている。なぜか?
「ビューティフル・ドリーマー」を語るとき、よく引き合いに出されるのは(作中でも述べられるが)「胡蝶の夢」である。「私が蝶の夢を見ているのか? それとも蝶が私の夢を見ているのか?」という、アレだ。虚虚実実、現実と夢が交錯する世界。そして、繰り返される「祭りの1日」。今に至るもジャンルを問わずいろいろな作品に影響を与えたこの作品の主題は「終わらない夢の世界」である。
ある意味で、フィクションとして作られるあらゆる作品世界が「終わらない夢の世界」である。もちろん程度の差はあるが、作中で時間が流れることのないアニメーションは、その終わらない世界の最たるものである。
例えば、旧OVA版の機動警察パトレイバーがそうだ。
2002年04月06日(土)
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