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■ 「混乱したときは、まず与えられた情報から疑ってかかるべきよ」
では最初に、劇場版の第一作から。公開時期から考えると旧OVA版かコミック版しかない。では、そのどちらなのか? 恐らく旧OVA版と連続する話である。が、コミック版ともリンクするというややこしい話である(笑)。
まず、特車二課第二小隊の隊員は5人である。香貫花も熊耳も第二小隊にはいない。しかし、物語の後半で後藤隊長が香貫花クランシーをNYから呼び寄せるシーンがある。南雲隊長との電話のやりとりのこんなくだりだ。
「そう、そのまさかを呼んだの」
ここから類推できることが二つ。香貫花は過去に特車二課にいたことがあるということ。そして、現在はいないということである。この段階で、コミック版とは設定が異なる。TV版も一応検証すると、自衛隊の試作レイバー「X−10」が登場するエピソード「暴走レイバーX−10」における設定と、劇場版の設定が食い違う(試作機であるX−10に劇場版のキーであるHOSが搭載されている様子がないこと、X−10を食い止めるためのレイバーに空挺レイバー“ヘルダイバー”の姿がないこと)。恐らく、劇場版のX−10が暴走するエピソードをTV用に勘案した話が「暴走レイバーX−10」なのだろう。
と、ここまでの話では「コミック版と劇場版のどこがリンクしてるの?」とお思いかもしれない。しかし、コミック版のパトレイバーには何とあの帆場が(しかも素顔で!)登場するのだ。しかも古柳教室の同輩というおまけエピソードつき(古柳教室というのは、TV版とコミック版の敵役レイバー“グリフォン”とその制御システム“ASURAシステム”を作った、いわばグリフォンの産みの親である)。言われてみれば、なるほど劇場版に登場するHOS搭載レイバー“零式”とグリフォンはよく似ている。内海課長をして「にせイングラムか、にせグリフォンか」と言わしめるほどに(笑)。
と、これだけ劇場版の設定を使っていながら、やはりコミック版と劇場版のストーリーは繋がっていないのであるからややこしい(笑)。
今日の台詞。三連続です。
「課長の許可が出た、ライアットガンも出せ! …オイ、試作のマグネット弾があったろう、アレにも炸薬を詰めとけ!」
「え?! だってアレはヤバくて…」
「いいから、やれーっ!」
「戦闘は避けろって言っただろ!」
「だから避けたわよ。…可能な限り」
「こ、これが口止め料?!」
「思ったんですけど、香貫花さんて、実は厄介払いされただけなんじゃ…向こうでも持て余されて…」
〜機動警察パトレイバー劇場版&「特車二課の一番長い一日」より〜
2002年04月04日(木)
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