偽装患者の遊離若しくは黙殺。

そう。
広狭という考え方。

戻ってみた場所。
忘れていた諸々が空気を吸う毎に脳裏に蘇る。
いつの間にかの雪模様。

白。

付けた足跡は見覚えの無い場所へ続く。

ふと考える。
戻るなら別の場所もある。
別の場所に戻ってみたら。

遠くから眺めてみる。
解ることがある。
嘘が泰然と居座っている。

捨てることも時に必要になる。
捨てられることも。

雪の降る里にて雪の故郷を見上ぐ。
頬に触れ融ける雪に胸は温む。

白を夕陽が上塗る。
遠くで鐘が鳴る。

絵は其処に在る。

零と壱の綴れ織。
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