にっきちゃん。

2004年06月21日(月) 副支配人

さて。
最近仕事の話ばっかりですね。



といいつつ、今日も仕事の話をさせてもらおうかと思います。



以前、あたしの上司さん、『副支配人』という人のことを書いたことがありますが。
今日は,彼のお話です。



彼は一日の半分くらいを事務所で過ごします。
私は今まで事務所にはほとんどいることがなかったため、
こうして事務所で多くを過ごしている今、彼と同じ時間を
過ごすことがとても多くなりました。
といっても同じ場所にいる、というだけで実際
彼の仕事の助けになっているなんてことはないのですが・・・。
(なれたらいい・・と思ってます、とても・・・)


とても優しい人です。
というか優しいように見えるけれど実は恐ろしく冷静で物質的な人です、
・・と見せかけて実は本当に優しい。と私は思っています。
大声を出してものを言うことを絶対にしない人で、
常に冷静に物事を判断し、ゆったりとした口調で発言します。
そしてとても頭のよい人です。



私がお休みを頂いている間も、みんなに迷惑をかけ、
当然上司である彼にも非常に迷惑をかけていたにもかかわらず
休んでいる間いつも「大丈夫?』『焦らずゆっくり治して」
「こっちは大丈夫だから」そう、私の気持ちを考えて言葉ヲくれる人でした。




そして。今。
相変わらず彼はとても優しいです。
もちろん声を荒げる事もなく、何をして言いかわからない私に対して
厳しい言葉を投げる事もありません。
ただ、『綾さん、自分で仕事をみつけてね」と言うだけです。


もちろん、『副支配人、コレはどうしたら・・・』と聞くと
丁寧に教えてくれます。
だけれども、自分からこれをして、と言ったりこれはそうじゃなくてこうやるんだよ、という事はありません。




ただ、自分の仕事を進めています。
私に何かを言う事もなく。叱る事もなく。もちろん、必要以上に励ます事もなく。




・・・・・私は、彼がとても恐いです。
何も何もいわないけれど、きっと彼はこう思っていると思います。

「何かを与えられないと何をして言いかわからない状態のまま成長しないなら
私はあなたを見放します。それくらいの仕事に対する責任と自身で居場所を作る能力をもたない人間はいりません」


と。

私は右も左もわからない新入社員じゃない。
(まぁ、ナナメ右やナナメ左はわかっていないぺーぺーですが)
10代のコドモじゃない。
体を壊し、こういう状態になって会社やみんなに迷惑をかけた現実を
受けとめて、今のどうしていいかわからない状態も受け止めて、
自分自身で居場所や有益な仕事を見つけていく責任を持ちましょう、と。




もしかすると彼は私に対してそんなこと全く思ってはおらず、
そんなふうに考えているかもしれないというのは私のエゴかもしれませんが
どうしてもそういう気がします。


だって、必要以上のことは言わず、けれどもしっかりといろんなことを
考えている頭のイイヒトだから。




自分を試されているような気がして、
おだやかで私にもいつも優しいからこそ彼の存在が今非常に脅威です。



・・・いや、自分でこう思っているだけで本当は私のことなんて
そこまで思ってはいないのかもしれませんが。




私は彼とみんなに迷惑をかけてしまった。
私の事なんて考えてないかもしれない、なんて言うのは
もし本当にそうだとしても彼に対してとても失礼だと
思いました。
実際はどうであれ、先に述べたように考えます。





ああ。
恐いです。
彼の冷静でおだやかな顔が恐いです。



恐い、なんて思わないで自信を持って
「私はここでこれをするんだ」
と自信を持って言える日が早くくるように、
いや、「はやく」というか、「くるように」しなければいけません。




副支配人、早くあなたのおだやかで優しい顔を
心から素直に 感じられる日がくるように、私がんばります。








 < 過去  INDEX  未来 >


綾 [MAIL]

My追加