娘の反抗期が・・・、と言うと、友達から「もうずっと前から反抗期じゃなかった?」
その通り!
ずっと反抗期。
それも中学生になってまた違った反抗期。
ホント、大変。
「ウザイ、死ね、うるさい、だまれ、帰ってくるな。」
はあ、なんでこういうことを親に対して言うんですねかねぇ。
その度に私は 「言ってはいけないことがある。」
とか、言ってきた。
部屋を散らかし放題散らかして学校に行くくせに、部屋に入るな、と言うし、
「きちんと片づけていれば入りませんよ。嫌だったら片づけてから出なさい。」
「今から絶対やるから入らないで!」
と本人は言うが、今から、が叶うことは一度となかった。
時には、「今から」はできないとみて、「明日から」などと言うときもあったが、それも叶うことはなかった。
なんでも父親に対しては、相当ウップンがたまっていたようで、携帯のメモに悪口を書いていると言っていた。そういうことを私に言うのがまだかわいい。「ママの悪口も書いてる!」と言いつつ、目の前で調べながら、「あ、ママのはないや。」と言っていたところをみると、私には言いたい放題言っているというのが伺える。
とにかく、親からいろいろ干渉されたくないのだ。 その気持ちはわかる。 だったから干渉されないようにしろよ!
とにかく、私は戦闘モードに入ることを決意した。
いろいろ考えて、考えて、考えて、考えた結果である。
夫は「放っておけ」と言う。
いいか、放って置いたら、今の時代は怖いんだ。
とにかく、本当に大変だった。
帰ってきて制服を着たまま寝ころぶ。
「まず制服を脱いでかけなさい。」
から始まって、エライこっちゃ状態、暴れまくりである。
暴れた後は部屋に入らないで状態、話しかけないで状態である。
それで部屋の中で暴れている。
ドアも割れた、本棚の横も割れた。
壁も蹴り続けている。
ドアはベッドで入れないようにしている。
何度怒鳴ってベッドをどかせたことか。
何度「こんなことを続けるならドアを外すよ。」と言ったことか。
そして、今日、また同じことをした。
「だったらドアを外すよ。」
「いいよ、外せば。」
で、ネジ回しで外した。
娘に「支えてなさい。」と言い、二人で外した。
なんだそりゃ、だが、これで正解。
取り外したドアは娘の部屋の隅に立てかけてある。 おかしな話。
「いい加減にしなさい。」 「いい加減にしてる。」
「ふざけるな。」 「ふざけてない。」
お前はお笑い芸人か、えー?! である。
夕方、娘を塾に送り出す。
娘は怒ったまま、出ていく。
何度か携帯メールでやりとり。
娘は「いきたくない。絶対行かない。」と書いてよこす。
夜8時前、塾の先生から電話がある。
まだ来てないとのこと。
娘は塾の最寄りの駅にいる。
おバカだからお金も持っていってない。
8時半、電話するが行きたくない、と言う。
じゃあなんてそこまで行ったんだよ、である。
「もう帰ってきなさい。」
とメールする。
電話もしてみると、勝手に切られたけど、聞こえてきた音からして、どうもホームにいるよう。
「今、家に向かってる。」
とメール。
途中まで迎えにいくと、ちょっぴり嬉しそうな逃げるような態度。
おなかはすごく空いてるはずなのに、空いてないと言うし、謝りたくない、と言うので、「じゃあ、おなかが空いたら帰ってきなさい。」と言い、マンションの前で別れたまま、自分は部屋に上がってしまった。
散々、放っておけ、と言っていた夫だが、いらいらしている。だったら自分で様子見に行けばいいのに。
30分後、外を覗いてみるが、さっきいた場所にいない。
下りてみると、1Fエントランスベンチに座っていた。
「中に入ってたんだ。」
「寒かったから。」
「まだおなか空いてないの?」
「空いてない。」
「じゃあ、空いたら帰ってきなさい。」
30分後、まだ帰ってこない。
夫はしびれを切らしている。
「だったら腕ずくで連れて帰ってきたら?あの子はパパに来て欲しいんじゃないかなあ・・・。今、あの子は、自分はパパに必要とされてないって思ってるよ。帰ってくるなり溜息つかれて、うるさいって言われて。きっとパパに来て欲しいんだよ。」
これ、正解。
夫が腕ずくで引っ張ろうとしたら、素直に来たらしい。
家に帰ってきた娘は、なんだか嬉しそうに「パパがカバン引っ張ったら本当に壊れそうだったから、壊れるのが嫌だから帰ってきた。」と言っていた。でも、すごく機嫌がいい。
とにかくこっちの頭の中はひっちゃかめっちゃかだけど、向き合うことは悪いことではないんだと思った。
数日前に娘が言った言葉。 「好きになる人って、男の子は自分のお母さんみたいな人を、女の子はお父さんに似た人を選ぶんだって。当たってるなって思った。」
「へえ、パパみたいな人ってどんな人?」
「強くて、面白くて・・・。」
その言葉、思い出して正解。
塾の件は、電話もらった後にもう一度電話して、近くまで行っているのに行きたくないことを伝え、多分、そちらには行かないで家に帰ってくるんだと思います、と伝えた。
娘は、最初は塾に行こうかな、と思って、ピアノ売場でピアノ弾いて時間潰していたが、それが楽しくなって行かなかった、と言った。よく3時間も時間潰させたよ、と思う。
後日談。
娘の友達は学校を遅刻してきて、その理由が前日にお母さんと喧嘩して弁当作ってもらえなかったからだったそうで。口だけだと思っていたら本当にやられたよ、と言っていたそう。その話の流れから、その子の部屋のドアには鍵がついていて、都合が悪くなるとこもるその子に、親が「ドアを外すよ。」と言うそうで。「でも言うだけで本当に外すわけないしさあ。」と言ったそうで。娘は「うち、本当に外されたよ。」と言ったそうで。「えっ、うそ。」となったそうだ。この会話を聞いて思ったことは、やっぱり親はなめられちゃいけない、ということだ。
今まで頑なに手は出さない、と決めてはいたが、必要に応じて、叩くことも大切だと思った。 冷静な判断ができていれば、手をあげることも必要だということ。
ちょっとやそっとお尻ペンペンしたくらいじゃどうってことない年頃だからね。
叩かれれば叩き返す的な、子どもじみた叩き合いだが、叩かれてへらへらしているような親では、子どもがつけあがるだけなのだ。
ゼブラーマンの哀川翔さんも言っていたぞ。叱る時は叱る。手を出すことも必要だ。子どもは調子にのる、とね。
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