結婚して最初に住んだマンションの、隣に住んでいた赤ちゃんは、娘と同じ日に産まれていた。 その反対の隣りの奥さんは、夫と誕生日が同じ(年は違うが)であった。
高2の夏休み、年を偽って長野県の某ホテルで住み込みで働いたことがある。 男の子は1階に、女の子は2階に、共同生活をしていた。 たった1ヶ月ほど過ごしただけなのに、新宿に戻ってきた時には、東京方面の仲間たちとはしゃいだ。 空高くそびえるビルが、まるでゴジラの撮影シーンのように見えたからだ。 信号だってある。 みんなそれぞれ東京の生活に戻るため、別れた。 私は当時渋谷の広尾に住んでいて、渋谷から徒歩15分ほどだった。
東京に戻ってからの私は、渋谷の宮益坂でバイトして働いていた。 ある日、休み時間に昼食を取りに宮益坂を登り切ったところにあるイタリアンレストランに入った。 何の気なしに初めて入った。 そしたらあの時の仲間のうちの1人がいた。 びっくりした。 その子もたった1人で初めてこの店に入った、というのだ。 一緒の席に座り、一緒に食べ、別れた。 その子とはその後も何度かすれ違った。 渋谷の映画館や、あとは覚えないけど、三度くらいあったが、その後は一度も会ったことはない。
長野県では他にもあった。 女の子のほとんどは、ホテルのルームサービスやフロントの手伝いで、男の子のほとんどは、ホテルが経営するバーベキューの施設で働いていた。男の子たちは、お客さんが残した食事を食べあさったり、ビールを瓶ごと飲みあさったりしていた。その様がすさまじかった。 私は、バーベキュー内にある、売店で働いていた。
登山の格好をして、目の前にいて驚いた。 向こうも目を剥きだして慌てたような素振りをした。 彼は結婚して大きな男の子もいる。 一時はその子と私を結婚させるうんぬん、なんて話も聞かされたことがある。 大学教授ということだけあって?か、見た目はなかなかダンディーなおじさんだ。 今までに見たこともない滑稽な素振りを見て、バカらしく思ったものだ。
人との出会いは全て偶然なのかもしれない。
私が気付かないだけで、誰かとどこかですれ違っているのかもしれない。 すれ違って気付かないことが偶然なのか、 気付くことが偶然なのか。
テレビドラマであるような、道路のこちら側とあちら側、知らないうちにすれ違ってるなんてこと、知らないだけでたくさんあるのだろうから。
今日は、公開模試の前日、いつもは何もしないんだけど、前回は簡単な問題さえ解き方を忘れ、エライ目にあったので、今までの問題「つるかめ算」「仕事算」「図形の問題」「過不足算」など、前回カリテで出た問題は絶対目を通すよう言ってあった。
だが、彼女はほとんどゲームに明け暮れていた。 ゲーム名は「THEパズルバブル」、結構はまります。
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