金曜日の朝、義父から電話があった。 義父の弟が肝臓が原因で亡くなったのだ。
6月末、夫のいとこの結婚式で会った時は元気だった。 ただ、あまりいい状態ではない、ということは回りはわかっていたそうだ。
日曜日に友だち家族と「ぶどう狩り」へ行く予定だったが、 夜に「お通夜」が入ったので、「ぶどう狩り」は断念。 「ぶどう狩り」は「映画」に変更となる。
昨日のお通夜は、子供達も連れて行った。 開始1時間前には行き、待っている間、娘が座って下を向いたまま大粒の涙をぽろぽろ流していた。 息子はお線香を何度もつけては、「涙が出てきちゃう。」とぬぐっていた。
今日のお葬式は、子どもたちが学校に行っている間に行った。
流れ作業のように、順番に火葬場に行く。 骨だけになって出てきた時、父親を亡くした子供達が号泣した。
まだ中学生の女の子と高校生の男の子がいるのだ。 お父さん、まだ死んじゃ駄目でしょ。
高校生にしては、まだまだ小学生のように幼い感じの子だ。 彼が小学生の時から知っているがちっとも変わっていない。 その子が初めて号泣する。
今までのいろんな死が頭をかけめぐる。 2年前に隣人のご主人が亡くなった。 突然の事故だった。 週末は明け方までお互いの家で遊んだり、 休みの日は家族ぐるみで一緒に出かけたりした。 娘と同じ年の女の子がいる。
あの子も同じことをしたんだろうか。 自分の父親の骨を目の当たりにしたんだろうか。
涙がポロポロこぼれてくる。 鼻水も流れてくる。 身体が震えて止まらない。
私の番になって、夫が横で、 「ほら、一緒に、つまんで運んで。」 と優しく耳元で言う。 夫の目も真っ赤になっていた。
もうこんなの嫌だ。 きっとこれからもっともっといろんな人の死を目の当たりにするんだろう。
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