2001年01月01日(月) |
「だからあなたも生きぬいて」を読んで |
夫がこの本が今売れてるから、と買ってきた本。いじめられ、その後極道の妻にもなり、その後勉強して司法試験に受かった、というもの。夫は途中で何度か泣きそうになるとか、すごく気持ちがわかると言って、私も読んだ。
私は一度も泣かなかったし、気持ちもわからなかった。途中で何度か腹が立って本を置く。いじめた相手に対してではなく、いじめられてる本人に対して。めちゃくちゃ他力本願じゃん。いい加減にしろ、自分で言えや、と腹が立った。○○が言ってくれない、○○が叱ってくれない、○○が、○○が。。ず〜〜〜っと○○が、他人がどうの。。ばかり出てきたからだ。
両親にかわいがられ、おばあちゃんにかわいがられ、何不自由なく暮らし、だから自立できていないんじゃないのか。親も親だ。子どもに蹴飛ばされ、ただうずくまってるなんて、どうして身体はってそれはいけないことだと教えてやらない。どうして子どもに気持ちをぶつけない。こんな親だけにはなりたくない、と思った。
いじめの内容は書くことに限度があるからかもしれないが、書かれている内容は大した内容ではなかった。無視や自分の物が壊されてゴミ箱へ入れらたり、転ばされたり、その程度だ。そんなの私だってあった。夫はお前みたいにみんな強いやつばかりじゃない、と言うが。自分しか自分を守れなかったから、私は自分で自分を助けただけだ。
暴力振るわれて、身体傷つけられて、絶えられなくてそれだったらいっそ死んだ方がいいと、自殺する気持ちはわかる。でも、その程度で自分の身体、自分で傷つけて痛い思いして、アホか、と思った。その度に本を置いては、少し気分転換し、最後まで読まなきゃ何も言えないと思って、最後まで読んだ。
途中から、筆者が自分はずっと他人のせいにしていたこと、自分がしたことは必ず自分に跳ね返ってくること、それに気付いた。だから、私も彼女を認めた。その分、すごい勉強し、結果、弁護士の試験に受かったのだから。彼女の過去があるからこそ、今の彼女がいるわけだから。
いじめられた子は、人に話さない。だから、いじめた方は調子にのるし、危機も感じない。助けを求めろっちゅー。必ずいる、きちんと耳を傾けて聞いてくれる人、それまで決して力を抜かず、あきらめず、ずっと自分を強く持ってほしい。決して負けないで、我慢しないで、強くなってほしい。
すごく仲良かった子が突然無視したり、その子はそれまでの子、そういう人もいるさ。でもそういう人ばかりじゃない。それを信じて頑張ってほしい。自分が死んだって、死に損だ。周りは何も変わらない。死んだって地球はそのまま回ってる。悔しいじゃない。生きてきたんだから。今まで頑張ってきたんだろうから。辛かったこと、苦しかったこと、もう限界だと思っても頑張ってる自分が今、いるのなら、もっと頑張れるはず。助けを求め、もっと大きな声で叫び、自分は生まれてきてよかったんだと、自分で自分を認めてあげる。
自分を大事にし、自分がしてきてことは、自分に跳ね返り、癒せるのも自分しかいない、と。自分を信じ、自分の存在を自分は忘れず、自分は自分だと生きている今を確かめる。
他力本願にならず、ああ言ってくれない、助けてくれない、そうじゃなく、自分から言う。それは間違っている、そうして欲しくない、私はそれは望まない、自分の気持ち、それは自分以外の誰も否定できないものだから、自分から言う。叫び、伝える。
私は親に虐待され育った。毎日アザが絶えなくて体育の授業が恥ずかしかった。片親だからといじめに合ったこともあった。上履きを隠され、無視され、転ばされ、つねられ、アザも絶えなかった。人を恨み見返してやりたいと思ってたこともあった。でも、何もしない親に反抗したことなどない。抵抗しない親を蹴ったりなど最低だ。どんな親だろうと、自分の親なんだ。今までかわいがってもらったならなおさらだ。自分が存在するのはその親のおかげだ。
|