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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
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2004年07月28日(水) 2004夏 青春18きっぷ旅行記 4日目

  十日町08:39───09:58戸狩野沢温泉10:02───11:06長野11:13─
──12:13小諸12:57───13:49高岩14:45───15:59小淵沢16:18─
──17:29松本18:26───19:06奈良井

 今日は北信州に突入の巻。予定通りに目が覚めて宿の朝食をとる。以前学生の頃にやってた旅は、とりあえず宿代と食事代をひたすらケチっていたために最終日あたりではクタクタになってしまった、という苦い過去がある。今年は社会人にもなって多少お金も余裕があるので宿と食事くらいはしっかりしようと思って朝食付きで宿を取ったのだ。で、宿の朝食は「これぞ日本人の朝食ぞ!」と思う食材が並ぶ。魚・山菜・おひたし・目玉焼き・味噌汁・味付海苔などなど。アン○ンマンではないが元気百倍である。

 宿を8時過ぎに出発し、十日町駅へ。一両編成の車両だ。やはり一両という所はそれなりの人数しか乗ってこない。俺が座っていた横の席に小さい子を連れた父子が乗ってきた。窓の外から母と思われる女性が「いってらっしゃーい」という感じで手を振っているのに、その父子は全く気付く様子がないので教えてあげた。話を聞くと、この親子は地元十日町の人のようで、2歳の子を連れて電車に乗るのは初めてとのこと。その2歳の子は機関車トーマスやらが好きらしいが、それ以上に列車の模型が好きなんだそうな。『サンダーバード』のフォルムが大好きらしく、見たいとゴネているとのこと。そういう話をしていると、その子が横から模型を取り出して「ばーばーど、ばーばーど!」と『サンダーバード』とでも言いたいのか何度も言っている。その姿が非常に滑稽で面白かった。

 ひとまず列車は出発し、山間をひた走る。途中の森宮野原駅で大半の人が下車。さっきの親子もこの駅で降りていった。ここは冬の積雪がハンパでないらしい。積雪最高記録があるらしく、その碑まで建っていて比較的有名なようだ。その後もひたすらのどかな山並みを見ながら進んでゆく。昨日乗った只見線と異なるところは「窓が開けられない」こと。風景はかなりいい、上位に入る。只見線の「冷房がない」ことと比較するとどちらがいいのか、って考えたら「やっぱり冷房なんてなくてもなんとかなる」って思えてしまう。こういうのどかな雰囲気がそう思わせてくれるんだろうか。仕事してスーツ着てたら冷房のない世界なんて考えられない。

 戸狩野沢温泉駅で乗り換え、一気に長野へ。さあここで進路選択。小諸まで出て標高の高い場所を走る小海線を経由か。もしくは松本まで飛ばして大糸線へ行くか。大糸線の雰囲気もかなり捨てがたい所はあるのだが、今回は山の雰囲気に魅了されている自分がいるので小諸を経由することにする。個人的に第三セクター運営の『しなの鉄道』っていうのがちょっと気になるし。来年以降も列車の旅を続けると考えると、経路のダブリも考えて大糸線のほうがよかったかもしれない。

 そんなわけで長野駅で軽井沢行きの電車へ。ここから軽井沢へ行くのか…初めて知った。今は新幹線を使うのが主流らしいが。三セク路線なので青春18きっぷは残念ながら使えない。篠ノ井〜小諸間の830円を車掌(女性でした)に支払う。どうでもいい話だが、途中の停車駅『上田』が『梅田』に聞こえてしまった俺はどうあがいても大阪人。ボケツッコミがド下手だけど大阪人。大阪弁がヘンでもやっぱり俺は大阪人である。

 小諸へ到着、ここで昼食をとる。駅前にはやたらそば屋があるように思えた。そばが名物なのだろうか?そばはそれほど好きではないが(やっぱうどんだろ!)、とりあえず近くの店に入りざるそばをたいらげた。小諸のことについてはよく知らないが、かなり寂れた雰囲気は否めない。新幹線に客を取られてしまったのだろう。ここらへんは各自治体の「新幹線誘致」ってヤツが絡んでるんだろうな。あとで調べたんだけど長野新幹線の『安中榛名駅』(あんなかはるなえき←MS-IMEでも一発変換)っていうのは本当に何もない駅らしいので検索して見てもらいたい。

 ここから小淵沢へ向かうが、13時前に出る列車は途中の小海止まり。なので、恒例の意味のない途中下車を試みる。これは出来れば比較的標高の高い小海〜小淵沢間でやったら面白そうだと思ったが、物理的に無理だから仕方ない。で、その途中下車する駅をなかなか決められずにいた。大勢降りる駅は避けたいし、対向車待ち出来る駅じゃちょっと味気ないし…という感じで幾つか通り過ぎ、結局「高岩」という無人駅で降りることにした。標高はおよそ800m。うーむ、高岩というほど高くないぞ(つまらない)。

 高岩駅を降りた瞬間の雰囲気は、まずまず。国道はちょっと離れたところを走っているし、すぐそばの道路は車一台通れる程度の幅だけ。小さい企業の工場があっていい味出してる。山側に目をやると登っていく道が見えたので、ボストンバッグを道端に隠して、いざ山へ。登っていくと、いかにも漫画に出てきそうな夏の景色がそこにあった。さすがに水浴びしたり麦わら帽子に虫カゴを持つ子供はいなかったけど、相当にいい感じだ。見上げると羽を広げた大きな鳥(ワシ?タカ?ちょっとわからず)が飛んでいった。電車の待ち時間は1時間弱なので、25分ほど歩いて元いた場所へ戻る。プラットホームに腰をおろし、足をぶらーんとさせてボーッとしてるだけで気分がよかった。

 やってきた列車に乗ると、さらに高度を上げて日本で最も高い所にある駅「野辺山駅」に到着。ここと次の「清里駅」で大勢のハイキング客が乗り込んできた。ほとんどの人は小淵沢まで乗り、そこから東京方面の特急へと乗り込んで行った。ここから松本行きに乗る人はそれほどいない(特急じゃなくて普通だし)。南アルプスは首都圏からでも割と近いんだな。

 小淵沢から一路松本へ。ここからは宿の問題が残っている。考えられる形は、あらかじめ調べておいた木曽路の「奈良井」「木曽福島」「南木曽」あたりの宿に電話して空きを確認する(平日だし満室ってことはまず考えられないけど)。松本で可能ならそこで手配してもらう。もしくは松本でカプセルホテルへ。いずれの方法にしても明日乗る電車は同じなのでとても迷う、さあどうする。

 「まつもとー、まつもとー、まつもとです。」もはや恒例となっている松本駅での気の抜ける到着時の音声。あれはどうにかならんのか。もう何度来ているかわからない松本駅に到着して近くの観光案内所へ行くと、「松本市内しか紹介していない」らしい。仕方ないので目星をつけておいた民宿に電話して予約することに。とりあえずは奈良井宿で手配が取れたのでそこへ移動。しかし…中央線の列車の接続はなぜこんなにもひどいのか?中央線は塩尻でJR東海とJR東日本に管轄が分かれるのだけど、今回のように小淵沢(JR東日本側)から中津川(JR東海側)へ行こうと思えば、当たり前のように1時間半待ちである。これはいかんだろう?いくらなんでも。

 松本で1時間ほど待ったあと、今日の宿泊地である奈良井へ。木曽路周辺の宿はあらかじめ各地の商工会議所や観光協会の情報をインターネットで集めておいたのだ。で、雰囲気がよさそうなここを選んだというわけ。まあ別に松本でカプセル(ビジネス)ホテルっていう手もあったし、途中に駅近くの健康ランドもあったけどね。今回は宿代はケチらないという考えがあったし。駅に着いたころには外はもう薄暗くなっていて、寄り道もせずに民宿へ。さっき電話して予約したところだというのに、おばあちゃんがあたたかく出迎えてくれた。部屋には久々に見た100円を入れる方式のテレビ。でも最近のテレビは全然面白くないので払う気にもならず。


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