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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
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2002年07月10日(水) 最長日記だ、心せよ

 昨日と同様朝8時前に目覚めて外を見ると、地面は濡れているが雨が降っている様子はない。今日こそはスカイダイビングが出来るだろうと受付に聞きに行くと「9時半(ピックアップの時間)まで待ち遠しいでしょ」と言われた、確かにそうだ。

 朝食後、同じ宿で泊まってて俺と同様にスカイダイビングをする人と一緒に外で待つ。しかし10分経っても20分経っても迎えは来ない。どうなっているんだとまた宿の受付に聞きに行くと、どうやらお互いの連絡がうまくいっていなかったらしい。結局予定より30分遅れで迎えが来た。飛行場まで送ってもらい、入口で注意や体の状態などを聞かれてから、いよいよフライトとなる。

 しかし、インストラクターの数の都合上、たまたま俺が次の回にまわされてしまった。20分後…先に飛んだ人達が戻って来て、皆が皆「Very nice」とかそんな答えばかりが返ってくる。そして俺の番。専用の服に着替えて待ってみるも、インストラクターが来ない。しばらく待つと別のスタッフが「次の回にしてくれ」と言われてしまった。はぁ?なんで俺が2回も?と聞くと、俺担当のインストラクターが使うパラシュートが片付けスタッフのミスでうまく畳まれていないとの話。安全のためだから理解してほしい、といったニュアンスで言われてしまい、仕方なくまた25分ほど待つことになる。何をやってんだ俺は?

 そして三度目の正直、いよいよ俺の番。ハーネスをしっかり身に着け、セスナ(だと思う)に乗りこもうとしたらインストラクターに止められ、「君は一番最後に乗るんだ」と言うのだ。──ということは、この飛行機に乗る6人のうち、俺が1番手!?えぇーなんでぇ?待たせたお詫びにいち早く飛ばせてあげようという魂胆だろうかわからないが、いい迷惑だ。というのも、俺は飛行機から飛び降りる人がどんなふうに小さくなっていくかを見たかったからだ。1番手だとそれが見られないではないか!!乗り込んでしまった以上はこの狭い車内で順番変更するわけにもいかず、トップジャンパー(?)として行くことになる。

 時計をつけていないからよくわからないけど離陸してから15分くらいだろうか、インストラクターが窓を開放し、早速俺の番がまわってきた。ヒザを経てた状態で出口に立つと、物凄い風が俺を包む。12000ftということは、1ftが0.3mくらいなので3700mくらいの高さで立っていることになる。下を見ても、視界に入るのはあまりにも細い車道とバカデカいTaupo湖が見えるのみ。高さの感覚は完全にマヒしてしまっている。ひんやりした風を受けた後、車内のカメラにポーズを決め、タンデムなので自分のタイミングでは決められないからインストラクターが「3・2・1」と指示をしてついにジャンプ!

 いきなり一回転して遠ざかる飛行機が一瞬見えた。その後は腹を下に向けて海老反り状態。感じられることは、ひたすら風が強いことと思い通りに呼吸が出来ないこと。その事ばかりが気になってしまって、景色を楽しむ余裕は全くなかった。と、気付いた時にはパラシュートが開き、急激に身体が締め付けられた。45秒程度の自由落下時間があるらしいが、あっという間に終わってしまった感じだ。

 パラシュートが開いてからのおよそ4分間はゆっくりと景色を堪能することが出来る。ポケットに入れたカメラを出そうとするが思うように取り出せない。手から離れたら最後、二度と俺の手元に戻ってくることはないので慎重に出していたらずいぶん手間取ってしまった、あぁ時間が勿体無い。それに少しゴツイ手袋をはめていたので思うようにシャッターを押せない。「絶対に落としてはイケナイ」という思いから、大した写真も撮れなかった。

 カメラをしまうと、インストラクターが待ってましたと云わんばかりに突然パラシュートを回転させた。うぇ、気持ち悪い…けど、空中で“座っている”感覚は何とも不思議なもので、それが回転するとなるともう何が何やら。この不思議な浮遊時間が長続きすればいいなと思っていたけど、周りにいる他のジャンパーもどんどん下っていて、俺も6人中3番目に着陸した。

 一段落ついてから、機内で撮ったダイブ前の写真を見せてもらったのだが、自分で自分と判断できないくらいひどい顔の写真だった。これはとても買えない。次に地上で録っていた出発前と着陸後の様子を収めたビデオを見せてもらった。面白い出来なので買ってみた、15$。余談だが、自由落下している状態を映すビデオをお願いする場合、もう一人余分にダイブしなくてはいけないため149$という10倍の値段がかかる。同時にいた人は誰もそれをオーダーしていなかったので、飛び出す瞬間のビデオはなかったのだ、無念…。このビデオ、日本では見られないPAL方式だけどAucklandあたりに戻ってから日本で見られる形式に変更すればいいことだ。

 ちなみに、同じ飛行機に乗った人の中にアジア系の男がいたのだけれど、聞いてみるとEnglandで産まれ育ったというマレーシア人だった。どうりで英語が上手なはずだ。

 興奮冷めやらぬまま宿に戻ると、一昨日話をしたタカシさんとジュンコさんに会っていきさつを説明していたら、ふと、バンジージャンプがしたくなった。本当にふとした瞬間だ。彼らは車を持っているということなので俺が「バンジーしに行こう」と誘うと「見るだけね」ということで一緒に行くことになった。

 場所に着くと、丁度女性が跳ぶところだった。が、両手を上げたきり動かない。硬直してしまったのだろうかというくらい動かなかった。おそらく、怖くてどうすることも出来ない状態だったんだろう。2・3分後にようやくその女性が跳んだのだが、橋の先の出っぱりでじっとしているほうがよほど怖いと俺は思うけどな。

 そんな状況も見物しつつ、ジャンプと写真を申し込みして、2人ほど跳ぶのを待った。このジャンプ台の下は川が流れているのだが、前の2人はこの寒いのに上半身までずぶ濡れになっていた。俺は手くらいが水に浸かればいいやと思っていたので「手だけ、手だけでいいからね!!」と係員に念を押してゴムの長さを調節してもらった。係員の一人の女性は日本語を少し勉強していて、時々変な日本語でコミュニケーションを仕掛けてくる。何やらワケわからん会話をしていたように思う。

 何やら前の人の跳び方が悪かったみたいで準備に戸惑っていたらしい。そしていよいよ時間に。引きつった顔でカメラに写り、そしてためらいもなく一気にジャンプ。おーっ3ヶ月ぶりだ、この感覚!一気に水面へ手を伸ばすと・・・届かない。手が水面につかないままハネ返ってしまった、濡れないようにと念を押しすぎたか?足にゴムをつけているので、逆さま状態でシャツもはだけて腹丸だし状態になってしまって少し寒い。ボートにすくわれて(掬われて?)ようやく頭に血の上った感覚から抜け出せた。

 ボートの係員にも「きみは日本人か?」と聞かれて「チリモツモレバヤマトナル(塵も積もれば山となる)」などと突然言い出す。思わず大笑いしてしまった。なんでそんな言葉知っとるんじゃ!しかもちゃんと意味も知ってたし、恐るべし…。

 オフィスへ戻ると完成したビデオを見るかと聞かれ、それを見るとジャンプ前のワケのわからない会話からジャンプしてぶら下がりで腹出し状態まで一部始終が映し出されていた。「これは買わなきゃ損だよ」と同行したジュンコさんに言われ20$で購入。NTSC方式(日本式)に変換するサービスがあるらしいのでそれをお願いした後に、スカイダイビングのビデオがPAL方式(欧米式)のままだったことを思い出し、そのビデオテープも変換出来ないものかと頼んでみた。

 するとある係員が「20$追加」だというが、別の人がこうこうしたほうがいいかと早口で言う。よくわからなかったので「何が20$なの?」と尋ねると「この、今撮ったバンジービデオの次にダイビングの様子を追加ダビングして1本にまとめてはどうだ?」という提案らしい。確かにいい方法だが、それが20$なのか?と改めて聞きなおすと12$だというのだ。はぁ!?1本にまとめるほうが安いんかい…。改めてダビング方法を確認してから値段を聞くと、12$と答えた人は席を外してしまったので別の係員が、今度は「5$」とぬかす。何だかもうワケがわからんのでそれで了解してダビングが完了するのを待っていると、12$と言った係員が戻ってきて「これ、タダでやってあげるから出来あがるまで外の様子でも見てなさいよ」というようなことを言い出す始末。最初20$だと言っていたことが、値下げ交渉もせずにタダになってしまった。想定外のことだったから値段も決まっていなかったのだろうけど、毎度聞くたびに値段が違うのには戸惑いを隠せなかった。これからは値段を聞いてもうかつにOKとは言えないな。

 その後、Taupo中心部から車で10分ほど行ったところにCrazy Catzというどこかできいたことのあるような名前の屋外の遊び場所へ行く。そこの"Rock'n Ropes"というところが高い所に備え付けた丸太やワイヤーをハーネスにつなげたロープだけで渡るという単純明快なアトラクション。その中でも、10mほど登った丸太の上から空中ブランコの如くジャンプして棒に捕まるというのが一番気になった。けれど今日はギャラリーも少ないし時間的にも中途半端なので明日してみるかということで落ち着いた。

 町に戻って、水曜日だからとMcDonald'sに酔ってMcChicken(マックチキン・ハンバーガーにでかいチキンナゲットがはさまったような感じ)のSUPER COMBO(ポテト多め)、5.55$を払って食す。いやはや、なんとも充実した一日を過ごせた。支払った金は最大級だが…。


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