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概略(ノートより)
23. 岡田恵珠女史は、神の名あるいはスメラミコトという名前を、新しい天皇(明仁)と平成という新しい元号を指すのに使用している。 24. 彼女は、真光の信者に昔の世界にもとがえりするより道がないと教えている。ムー大陸がそうであったように、日本の天皇が世界の天皇であった時代へと。そうして初めて、世界が平和になるとしている。 経験の長い真光信者、特に上級研修まで受けた信者にとっては、真光の神の計画が成就する上で日本の天皇の役割が極めて重大であるということは、疑う余地のないことである。もしアンドリス・テベシス氏にとってそれが重要でないとしたら、日本にいる同僚の幹部やより上の幹部とその考え方を共有することなどできない。
マクベイ氏はこう書いている(1997,p.156): 以前、真光のコスモロジー(宇宙観)に関して述べたのと同じように、天皇は重大な役割を担っている。真光の指導者は、神組み手(真光の信者)に対し、天皇に対する献身の姿勢を公に表すよう教育しようと努力している。このことは、1990年11月12日に行われた平成天皇の即位の礼において明らかに見られた。何千人もの神組み手が、東京道場からパレードの沿道へと集まり、警備隊と連絡を取り合いながら協力する真光信者によって指示を受けながら、整然と所定の位置に並んでいた。信者たちはパレードの列が通るのを待つ間に、日の丸の小さな旗を与えられ、チェックを受け、真光信者のバッジ(御神紋)を身に付けるよう班のリーダーや関係者からしつこく言われた。神組み手の大集団を公的なイベントにおいて動員するこの明らかな試みの中で、関係者たちは、そこかしこで走り回りながら、信者たちに対してバッジ(御神紋)がよく見えるように確かめるよう繰り返し注意していた。
真光のバッジ(御神紋)は、これまでここで書かれてきたことを象徴するものである。そのマークは、真光の建物、記念館などに見ることができ、日本の真光のピラミッドの45メートルの高さにある頂点を装飾するものである。
黄金の中心は、神の世界の頂点にいる神を表し、小さな黄金の円に向かって伸びる16の線は、日本の天皇、スメラミコトが世界を統治するために派遣した15人の皇子と1人の皇女を表す。16の花びらを持つ菊の形もまた、日本の皇室のシンボルである。赤の縦線は陽、火の神、男性、天を表し、青の横線は、人間、水、女性、地を表す。白は幽界を表し、緑はこの世を表す。
ここで導かれ得る結論はたった一つしかない。真光は、日本の天皇が再び世界の統治者という正しい地位に立ち返るその日に向けて、努力を続けているのである。つまり、ある種の霊的な神政独裁政治、ということである。民主主義は、真光の中では否定されている。
1999年7月18日の、ジャーナリストのデビット・マクラナン氏によるキャンベラタイムズの記事の中で、アンドリス・テベシス氏は次のように述べている。「私たちの団体は、生活の質を改善することによってよりよい世界を構築しようとしており、政府からはある種の教育機関として認識されています。」 また、1997年3月7日(金)のキャンベラタイムズの記事の中では、次のように言う。「何人かの真光関係の教育者は、オーストラリアやニュージーランドのいくつもの学校(初等、高等)で、カリキュラムに高い価値を付加することに成功しています。」
さらに、1997年10月18日(土)のパースにおけるウエストオーストラリア紙の中で、アンドリス・テベシス氏は次のように述べている。 「私たちが達成しようと努力しつづけているものの一つは、首都キャンベラに国際的な本部を作ることです。この目的のために私たちは政府から一区画の土地を与えられました。そして、特定の宗派でない宗教組織として認識されました。私たちは教育機関であり、共同体組織なのです。カトリック、英国国教会の司祭、そしてユダヤ教会の主管者が、メルボルンにおいて我々の仲間となっています。私たちはまた、オーストラリアとニュージーランドにおけるいくつかの学校において、カリキュラムの変更を手助けいたしました。 ニュージーランドにおける我々の仲間の一人は、全国的に学校や大学のカリキュラムに霊的な側面を導入、あるいはその導入を助けることをしました。」
真光の教育は日本の天皇(崇拝)と直接関連している。 1991年、旧日本帝国の賛美歌である「君が代」と「旭日旗」が、左翼主義者や自由主義者の強い反対にも関わらず、日本国のシンボルであることが公式に宣言された。この決定は、法律の制定を通したものではなく、文部省(現在の文部科学省)によって発行されたガイドラインの形で決定された。それは、戦後初めて日本の軍事的英雄に関する好意的な文章を含む教科書を、容認する過程でなされた。また、少なくとも一つの学校、日大M江高校では、非公式にだが教育勅語が復活している。その学校の校長、O崎氏は、毎朝教育勅語を大声で読み上げるよう指示している。その理由は、教育勅語は真の日本人の魂を育てるのに最もよい教科書だからだ、というのである。 イアン・ブルマ氏が、「罪の報いWages of Guilt」(1994-p200)という著作の中で述べるには、O崎氏は真光の出版物の中でも目立った存在であり、彼は真光の信者だという。日本の国会の両院において、1947年と1948年に教育勅語は無効とされている。60年間、教育勅語は国家の美徳、例えば国家への自己犠牲、軍国主義、祖先への崇拝、などを生み出すために使われ、皇国の繁栄を護持し、軍事的英雄を見習うべき模範として復活させるために使われた。
以下は、教育勅語の全文である。
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