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1975年03月17日(月)

オウム真理教と真光: 日本の中心的政党である自民党とのつながりが暴露されていくことは興味深いことである。もし、オウム真理教が主要な世界の大惨事を引き起こすための機構だとしたら、真光は大惨事のあとの新しい秩序を日本の天皇の名のもとに作り上げるための機構といえるだろう。真光の信者は、自分たちを「種人(たねびと)」と呼び、生き残ってリーダーシップをとる役目があると信じている。これが、信者をより一生懸命にさせ、より多くの時間とお金を教団の拡大のために捧げるようになる要因の一つである。

ここにはもう一つの"win-win situation"(どちらにしても教団に有利な状況)がある。もし、教団の予言どおり世界が破滅したら、真光はそれに備えていたことになる。もしそれがおこらなくても、真光はその努力によって神の怒りを鎮め、人類を救ったという手柄をたてることになる。彼らが主張するには、世界が今まで破滅を免れてきた唯一の理由は、岡田女史が人類に成り代わって神に詫びているからだという。一方で彼女は、残された時間は少なく、真光の信者はもっと努力しなければならないと警告している。

真光は、世紀末の世界終末論のヒステリーを生み出して保ちつづけ、それを利用して教団を存続させている。そのヒステリーを教団が大きくなるための手段として用い、儲けの多い宗教マーケットにおいて、魂の救済と愛と調和に満ちた平和な世界での永遠の生命を究極の商品としている。オウム真理教は、彼らの力を悲劇的な結果によって示していく過程において、さらなる一歩を踏み出して予言されていた社会の動乱を時期尚早に引き起こしてしまったことは、よく知られている。1995年の東京における地下鉄サリン事件は、世界を震撼させたが、それは彼らの軍事的たくらみや政治的課題の氷山の一角に過ぎなかった。(→5.御聖言−警世の書−、参照)

信憑性?: 公式な写真の中で、岡田良一氏は誇らしげに米国国際アカデミー協会から授与された勲章を身に付けている。彼は勲章の巨大な複製を日本の熱海の自宅の外に飾ることさえしている。教団によれば、その勲章は1972年2月17日に東京ヒルトンホテルにおいて当時の外務大臣であった福田赳夫氏の出席のもとに授与され、福田赳夫氏を発起人としてパーティが開かれ、10を超える国の大使や国内の多くの著名人が参加した。岡田良一氏はその受賞によって、何人かのアメリカ大統領や、ローマ法王や枢機卿やカンタベリー大主教などに引けを取らない人物であると認められたという。

米国国際アカデミー協会は岡田氏にナイトコマンダーの称号と最高の(ギリシャの)勲章であるセントデニスザンテのナイトの勲章を与えたという。教団によれば、その勲章はキリストの時代の紀元34年に制定され、国際的に賞賛に値する貢献をした人々に授与されるということである。

世界中のデータベースや図書館での調査や、騎士道の専門家からの情報によりわかったことは以下のとおりである。:
この勲章は"Self-styled order(セルフスタイルドオーダー:自称勲章)"と呼ばれる私的に作られたものであり、かの悪名高い伯爵である Pericles Voultsos によって1940年代ないし1950年代につくられ、彼によってたくさんばらまかれた。イタリア政府は1953年に信用できない勲章のリストを作り、この勲章もそのリストの中に入っているものの、この勲章は彼の発案によるものであり、本物の勲章を真似たものでもないため、非難されることはなかった。この勲章は個人事業団体が与える勲章であり、本物の騎士道の勲章ではない。このような個人的な勲章をつくるねらいは、有名人に勲章を送りつけてその有名人の名前を会員の中に入れて(その団体の宣伝などに)活用するためである。有名人の多くはその勲章をもらってもありがたいとは思わず、勲章を身につけることもない。私たちは、かかわらないようにしたほうがよいと、アドバイスされた。

(注:セルフスタイルドオーダー(自称勲章)に関する情報源)
http://www.chivalricorders.org/orders/self-styled/slfstlod.htm
http://www.heraldica.org/topics/orders/itbgord.htm
ザンテというのはギリシャの沖にある島のことである。セント・デニスという人がどういう人だったのかについてははっきりしたことはいえないが、一つの伝説によれば、彼は紀元250年に首をはねられたあと立ち上がり、首を持って歩いたとされている。または、ディオニシュオスアレオバゴスと呼ばれるもう一人の人物と混同されているのかもしれない。アメリカのワシントンにおいて、米国国際アカデミー協会と呼ばれる組織にコンタクトをとってみたところ、この協会はそのような賞など与えておらず、それはつくり話だろうということであった。この協会以外では、米国国際アカデミー協会と呼ばれる組織は今までのところ見当たらない。



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