French Wolf の日記
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2003年07月22日(火) |
やはりバックは苦手。 |
火曜日。
北島くん、平泳ぎの金メダルおめでとう!
そういうわけで今日は水泳特集。といっても俺の個人的なものだが。珍しく背泳ぎも頑張ろうと思い立ち、ご近所に住んでいる女性 M コーチによる「きれいに背泳ぎ」@ 12:15 からクラスに参加した。このコーチ、流暢に英語を話すのである。俺の商売がばれてから、何かと英語で話しかけてくる。まぁそれが悔しいくらい上手いのである。また、若い。 最近 Amazon から届いた本の中に『学校英語よ、さようなら』辻谷真一郎著・文芸社という一冊があったのだが、中に "Your father looks young for his age. という例文がある。for one's age を成句として「歳の割には」と日本の学校教育では、いや少なくとも俺が中学生だった当時は習ったものだが、筆者は次のように述べている (pp. 99 - 100)。『「歳の割には」なんて言うと、若く見えるけど、本当はかなりの歳なんでしょうということになり、失礼な言い方になります。ふつうだったら当たり前の感覚が、英語を訳すときには麻痺しているのです。「あなたのお父さん」とやっているかぎり、「歳の割には」を省くという発想はなかなか浮かんでこないものです』。
さて、ここまで読んでいただいた諸賢。同氏の模範解答を想像できるだろうか?
とにかく、M コーチは若いのだ。(この場合は、M コーチに関する情報が少ないから、やはり「歳の割には」と入れた方がいいのだろうか…。いや、失礼にあたることはしたくない。)
また、教え方も一工夫されている。褒めて、褒めて、最後にワンポイントの注意点を指摘する。逆のアプローチもあるだろうし、受講者それぞれでどのような方法が本人の本来の力を一番発揮できるかは議論があるとは思うが、M コーチのキャラクターとマッチしている現行のスタイルはなかなかどうしてすばらしいものではないか。
さて、その後男性 I コーチによる「がんばれ平泳ぎ」。リカバリのフォームを多少修正するようアドヴァイスを受け、今後気をつけることにした。
その後、いつものように 1000m 泳いで帰ろうと思っていたところに悪魔のささやきが…。「●●さん、もちろんマスターズも出ますよね」だって。今月はどのコーチも背泳ぎを徹底的に練習すると宣言していたため、7 月はじめから遠慮していた、というか逃げ回っていたマスターズだったが、日頃よくプールで遭遇しそこそこお話しするようになった T さんに「いや、もう背泳ぎは先週で終わったから、大丈夫」と念を押され、一度出口に向かいかけた踵を返し再びクラスに参加することにした。まぁ、コーチが★のコーチというところもポイントは高い。
いざ、出てみると最初は、25m × 4 のウォームアップ、25m × 4 のクロール、50m × 4 のクロール (このときは、3 回に 1 回の呼吸 - 交互に左右でブレスをとることになる) までは順調。その後、なんと 25m × 4 の背泳ぎときた!! クロールで快調に飛ばしていたのはそれほど負担にならなかったものの、背泳ぎではご存じのとおり 25m で息が上がってしまう俺である。それを 4 本もやられた日には…。
が、拷問がこれで終わることはなかった。★のコーチがだんだん鬼のように見えてきた。「そっちの方 (と言いながら俺がいるレーンに顔を向ける★のコーチ)、だいぶくたびれているようですが、大丈夫ですか?」だって。大丈夫じゃないよ。もう、T さんに「背泳ぎは 25m をちょっとやるだけだから大丈夫」って言われて勇み足で踏み込んできたマスターズのクラスでここまで頑張っているのだから平気でいられる道理がない。しかも、その後は、50m × 2 の背泳ぎである。往路は背泳ぎ、復路はクロールという多少★のコーチの慈悲を感じるメニューだったが、もう俺にとってはクロールすらままならない状態。疲労困憊という言葉を今まで闇雲に使ってきたことを後悔するほどメタメタにやられた。その後背泳ぎを除いた 3 種目を、バタフライ - クロール - 平泳ぎという順序で 25m ずつ 2 セット。本来この 3 種目だけのセットならば得意種目だからいくらでも優雅に泳げたはずだが背泳ぎの苦痛から回復するには思った以上の時間が必要だった。
ただし、今日の半分だまされながら無理矢理参加することを否応なしに強要されたマスターズで学んだこと、いや前から知ってはいたが再認識した点は、自分ひとりの個人練習では自分の限界を突破できないという点につきる。背泳ぎをここまで頑張ろう、などとひとりで練習しているときには思いつくことさえあり得ない。コーチのもとでレッスンを受ける意義の重大さを改めて痛感したところである。
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