French Wolf の日記
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2003年05月26日(月) いんちき比較言語学者


月曜日。

ご存じのとおりプールが休みのため、仕事も休みモードに入りがちである。今更「春眠不覚暁」とは言わないが、やたらと眠い月曜だった。週末寝不足だったかと問われれば、そんなことはない。ふだんどおりだ。

午前中も、午後も昼寝をしてしまい、最終的に仕事に支障はなかったものの午後目覚めた 3 時半頃新たな仕事の打診が! しかも内容はマゾの俺にうってつけの、例の契約書関係。たいした分量ではなかったのだが今日夕方 5 時までという超特急の仕事である。が、内容が内容だけに手を抜くわけにもいかない。真剣に悩んで、文の構造を解きほぐし、頭で FrenchWolf 語に翻訳してから、仮の日本語として入力する。以下蛇足。


おそらく言語ならどれでも当てはまると思うのだが、人間である限り日常会話で取り交わされた文を先頭から理解していくのが普通だろう。俺が良く耳にするのは次のような例。

 
英語の例:
 
わかりやすい英語の例で考えるが、よく英語は後ろにある修飾語 (節、句) が前にある被修飾語 (節、句) にかかるから、訳すのが大変とか。

     
  • "Use the Control Panel to change the settings of your Modem propertiy."
    とあった場合、多くの人は、「『モデム』のプロパティを変更するにはコントロール パネルを使用します」と訳されるだろう。が、実際逆に日本語が先に与えられていたら、
    "In order to change the settings of your Modem property, use your Control Panel." となってしまう方が多いのではないだろうか。一概に間違っているとはいえないが・・・。

 
中国語の例:
 
よく中国語は、日本語よりも英語の文法に近いと言われる。おそらくこれは、「私はあなたを愛している」で有名な「我愛ni3」(なお、ここで「ni3」とは、にんべんに弥生の「弥」の字からゆみへんをとったものを表す) から誤解されているのだろう。たしかに、この語順であれば、英語に近い。ただし、

     
  • 「我想今天跟 somebody 説話」。
    と言った場合、そのまま英語にするなら "I'd like to (or want to) today with 'somebody' talk." ということになり、俺の知識がおよぶ範囲において、英語よりむしろドイツ語に近い気がする。
    "Ich moechte huete zum 'somebody' sprachen." (間違っているかもしれないが、日本語よりはドイツ語に近い、というニュアンスを感じ取っていただければ幸甚である。)




まぁ、とにかく契約書の英文を解読し一般の日本語にするのは大変な作業だったわけである。めでたし、めでたし。



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